汚職がもたらす建設品質の低下=「減量鉄筋」が新たなリスクに―英紙

Record China    2011年9月20日(火) 7時19分

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13日、英紙タイムズは、中国の「減量鉄筋」問題を取り上げた。通常の鉄筋を引き延ばして、材料を節約する「減量鉄筋」が中国各地で摘発され、新たなリスクとなっている。写真は南京の「減量鉄筋」加工工場。

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2011年9月13日、英紙タイムズは、中国の「減量鉄筋」問題を取り上げた。17日、新華網が伝えた。

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通常の鉄筋を引き延ばした「減量鉄筋」が中国では広く使われている。例えば直径10ミリ、トンあたり1620メートルの鉄筋を加工工場で引き延ばすと、トンあたり2000メートルの長さに伸びる。新たに生み出された380メートル分の利益は約1000元(約1万2000円)になるという。

もちろん「減量鉄筋」の強度は加工前と比べて大きく減少しており、住宅の安全に悪影響を及ぼすものとなる。中国政府は住宅価格高騰への対策として、低所得者向け住宅の建設を進めているが、業者にとってはメリットが少ないだけに「減量鉄筋」を使って利益をあげようとする事態が次々と摘発されている。

近年、中国では道路や橋の倒壊事故が相次いでいるが、その多くは汚職が盛んになった比較的最近建設されたもの。加えて、「減量鉄筋」が将来、新たなリスクとなる可能性もある。高速鉄道追突事故が象徴的だが、汚職と建設が結びついた代償は生命で支払われることになる。(翻訳・編集/KT)

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