地方政府が市民の北京旅行を止める本当の理由とは―中国

Record China    2011年9月25日(日) 8時16分

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23日、旅行のため北京に向かった河南省洛陽市の青年が、社会安定維持人員から暴力を受け、洛陽市の路上で意識不明の状態で発見されていたことが分かった。写真は北京市内の中国国家信訪局(陳情局)。

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2011年9月23日、光明網によると、今月15日に旅行のため北京に向かった河南省洛陽市の青年、趙志斐(ジャオ・ジーフェイ)さんが社会安定維持人員から暴力を受け、翌16日に洛陽市の路上で意識不明の状態で発見された。

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趙さんは、陳情のために同じく河南省から上京していた3人グループと北京の宿で偶然同室になり、メンバーだと誤解した河南省の社会安定維持人員から暴力を受けた。その後、社会安定維持人員は、趙さんを河南省へ護送し、意識不明状態のまま路上に置き去りにした。

洛陽市洛龍区古城郷陳情事務所の楊啓(ヤン・チー)主任は、趙さんの父親に対し「息子さんはもう懲りただろう。北京には行かない方がいい。今回は無事に見つかったからいいものの、次回見つからなかったらどうする?」と、今回の事件を陳情しないよう威嚇するかのような言葉を発した。

近年、こうした政府の社会安定維持活動により、かえって民衆の政府に対する恨みや怒りが増幅し、社会の不安定を引き起こしているとして、反対の声が上がっている。多くの社会安定維持人員は、社会の安定のために役立つことをしているという意識を持っているが、実際のところ、火に油を注いでいる場合が多く、より多くの陳情者とその同調者を増やし続けているのが現状だ。(翻訳・編集/AN)

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