<大震災復興>留学生ボランティアが石巻市で泥出し・ごみ撤去作業―7カ国の41人

Record China    2011年9月25日(日) 15時26分

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東日本大震災で被災した宮城県石巻市で外国人留学生ボランティア・グループが活動、泥出しやごみ撤去作業などを行った。写真は赤門会日本語学校・新井永鎮氏提供。

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20011年9月、東日本大震災で被災した宮城県石巻市で外国人留学生ボランティア・グループが泥出しやごみ撤去作業などを行った。

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この留学生ボランティアは、震災復興支援日本語学校協議会(堀道夫代表世話人)が18日から21日までの4泊4日の予定で派遣した。参加したのは、都内の日本語学校9校から計41人(引率の先生2人を含む)。国籍も中国(26人)、韓国(5人)、スウェーデン(3人)、タイ、スペイン(各1人)など7カ国と多彩。

18日深夜の新宿をバスで出発。翌19日早朝、石巻市に到着した。引率の新井永鎮氏(赤門会日本語学校常務理事)によると、作業1日目は、留学生たちはボランティア団体「ピースボート」のリーダーによるオリエンテーションのあと、市内の工場倉庫に赴いた。人海戦術で倉庫内に堆積した泥を出したり、ごみの撤去を行ったりした。当初計画では漁港でワカメの養殖作業を手伝う予定だったが、海が荒れたため陸上作業に変更した。正午には梅干しとオカカのおにぎり2個と空揚げ1つのお昼を食べた。

午後3時すぎからは海寄りの女川町に移動。全・半壊した建物や津波の傷跡を見た。「津波は切り立った崖を高さ18メートルまで駆け上がった」との説明に留学生たちは一様に驚き、言葉少なだったという。夕方からは、日本人ボランティアとの座談会に臨み、日本語で語り合った。夜は移動畳の上に雑魚寝した。

作業2日目の20日は夜半から激しい雨と風。屋内での作業も検討したが、適当な場所がない上、留学生の安全を考えて作業の中止を決定。午前11時に現地を離れ、同日夕、予定の21日より1日早く新宿に帰着した。

新井氏は「留学生の安全が大事。作業切り上げはやむを得ない決断だった。しかし、生徒さんたちは、もっとやりたかったと語っていた」と指摘。「災害ボランティアは被災者から感謝され、また留学生が生の日本を知るこれ以上はない勉強の機会でもある」と話し、現地でのニーズの変化にも柔軟に対応、今後も息の長い支援を継続的に実施していく考えだ。

同協議会は5月下旬にも総勢170人の留学生ボランティア(バス3台)を派遣しており、今回はその第2陣。

(取材・編集/RN)

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