Record China 2007年2月2日(金) 17時0分
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良質な毛皮を持つチベットカモシカは、乱獲され続け絶滅の危機に瀕している。しかし最近の調査によると、この貴重な動物の数が増えてきているという。
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2007年2月1日、NPO法人「野生動物保護協会」が発表した報告書によると、中国のチベット高原に生育する野生のチベットカモシカなどの数が、現在増えつつあることが分かった。報告書ではその理由について、主に現地で実施されている保護策が効果をあげ、また人々の間に動物保護の観念が日に日に浸透していることなどを挙げた。
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野生動物保護協会の生物学者たちは近日、中国チベット北部地区の距離にして1600kmにおよぶ区間で実地調査を行い、世界の70%のチベットカモシカが生活しているこの地域で密猟などの行為が明らかに減り、チベットカモシカの数が徐々に増えているという実態を報告した。8週間におよんだこの調査では、約9000匹のチベットカモシカが発見されたという。これは予期していた数を大幅に超えたことになる。
高地に棲息するチベットカモシカの毛皮は最高級の毛織物のもととして、ヨーロッパとアメリカで大変な流行を見せていた。そのため密猟グループが不法に乱獲。1980年代末期から90年代中頃まで、100万頭いたチベットカモシカが7万5000頭にまで激減したという。
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