北宋の政治家・欧陽脩の書簡96通、九大教授が発見=科挙試験の裏話など

Record China    2011年10月6日(木) 15時58分

拡大

4日、九州大学の東英寿教授はこのほど、北宋時代に政治家・学者として活躍した欧陽脩の未確認書簡96通を発見したと発表した。写真は欧陽脩の彫像。

(1 / 2 枚)

2011年10月4日、中国・人民網によると、九州大学の東英寿教授はこのほど、北宋時代に政治家・学者として活躍した欧陽脩(1007〜72)の未確認書簡96通を発見したと発表した。書簡は天理大学が所蔵する欧陽脩の全集「欧陽文忠公集」の一部。中国で明代に編さんされた全集には含まれていなかった。

その他の写真

欧陽脩の全集は没後の1196年、初版が編さんされた。13世紀には鎌倉幕府が設立した「金沢文庫」に納められ、後に天理大学が所蔵。国宝に指定された。見つかった書簡は同時代の文人で政治家の王安石に宛てたものなど。欧陽脩が中国の官吏登用試験「科挙」の試験官を務めた際の裏話が書かれるなど、高名な文人の素顔が垣間見える。

同教授は天理大学、北京の中国国家図書館、日本の宮内庁がそれぞれ所蔵する全集3点をつぶさに比較。天理大学所蔵のものに未確認の書簡96通があることに気付いた。研究結果は今月8〜9日、九州大学で開催される日本中国学会で発表される。(翻訳・編集/AA)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携