Record China 2011年10月9日(日) 6時24分
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6日、中国のジャーナリスト、王錦思氏はブログで記事「台湾、香港は侵略者のため記念碑を建てた」を発表した。中国と台湾で異なる「日本への思い」を指摘している。写真は8月3日、ペンキをかけられた満州開拓団記念碑。
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2011年10月6日、中国のジャーナリスト、王錦思(ワン・ジンスー)氏はブログで「台湾、香港は侵略者のため記念碑を建てた」と題した記事を発表した。
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8月、黒竜江省ハルビン市方正県が建てた満州開拓団記念碑が話題となった。中国のネット世論は沸騰、記念碑にペンキをかけた5人は「荘子」とたたえられ、ついに方正県は記念碑撤去を余儀なくされた。
かつて周恩来首相は日本国民も軍国主義の被害者だと言ったが、中国の人々はいまだに強い反日感情を抱いている。だが台湾では状況は異なると学者の林泉忠(りん・せんちゅう)氏は指摘する。確かにその通りだ。
今年5月、台湾に八田與一記念園区が落成した。八田氏は日本植民地時代の台湾で上下水道の整備を担当し、烏山頭ダムなど当時アジア最大の水利プロジェクトを成功させた。落成式に出席した台湾の馬英九(マー・インジウ)総統は「異なる歴史観で日本植民地時代の台湾の愛憎をとらえて欲しい。八田氏が残した水利施設は戦後、台湾人に多大な恩恵をもたらした」と発言している。
中国では八田氏は植民地主義の代表者ととらえられており、台湾の評価とはまったく異なる。今後、中台統一が実現したとしても、自分たちの仇敵が台湾人の感謝の対象だと気づいた時、中国の人々は薄ら寒い思いをすることになるだろう。(翻訳・編集/KT)
●王錦思(ワン・ジンスー)
吉林省出身、北京在住のジャーナリスト。北京大学でメディア学を専攻。日中歴史問題や抗日戦争史を研究課題としている。著書に「日本行、中国更行」。11年3月に日本で「中国『反日』活動家の証言」を出版。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
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