都市化進む中国、10年以内に1億人超える農民が都市部へ=社会経済に深刻な影響―米メディア

Record China    2011年10月13日(木) 6時38分

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10日、急速に進む都市化の影響を受け、今後10年以内に1億人を大きく上回る農民が都市部に移り住むようになるとの推測を中国政府が示している。写真は10日、南京の建設現場で働く労働者。

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2011年10月10日、米国営放送のボイス・オブ・アメリカ(VOA)の中国語版ニュースサイトは、急速に都市化が進む中国について「今後10年以内に1億人を超える農村人口が都市部に移り住む」という中国政府の公式見解を伝えた。

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中国国家人口と計画生育委員会が作成した「中国流動人口発展報告2011」によると、今後10年以内に環渤海エリアや長江デルタ、珠江デルタの3大都市圏に4000万人以上の農村人口が流入。さらにハルピンや大慶、長春や吉林などの18都市に7000万人以上、約1000カ所の地方都市に3000万人以上の農民が移り住むことになる。

1978年には1億7200万人(総人口の18%)だった都市人口は2010年には6億6000万人(同48.6%)に増加。2020年には8億人に達すると推測されている。だが、都市部に流れ込む大量の農村人口は社会経済の発展に深刻な影響をもたらす。都市部で暮らす農民たちは都市住民から「二等公民」として差別され、「きつい」「汚い」「危険な」労働を強いられている。

さらに戸口(フーコウ;中国の戸籍)が農村の彼らは、都市住民と同様の社会保障や福祉のサービスを受けることができない。「農二代」と呼ばれる出稼ぎ農民の子供たちも農村戸口であるため、必要な医療や教育を受けられず大きな問題になっている。だが、都市で生まれ育った「農二代」の権利意識は親のそれよりも数段高い。

地方政府はこうした出稼ぎ農民の実態をあえて無視してきたが、彼らが抱き続けている社会への不満はいつか爆発する。これ以上衝突事件が発生しないように、地方政府は本腰を入れて問題解決に取り組むべきだ。(翻訳・編集/本郷)

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