2011年10月11日、中国之声（全世界向け中国語放送ネットワーク）の報道を受けてこの数日間、インターネットで急速に拡散している話題がある。そのタイトルは、「悲劇！中国人男性、結婚の負担はアメリカ人の100倍！」というもの。中国広播網が伝えた。

【その他の写真】

形式はどうあろうと結婚が人生の大事であることには変わりない。この話題の出所はこの計算だ。米国人の結婚費用はざっと計算すると、1カ月の家賃前払い4000ドル、家具3000ドル、結婚指輪1000ドル、1週間のハネムーン4000ドルなどなどで合計1万6000ドル(約123万円)。対する中国の結婚費用は、新居220万元(約2640万円)、指輪3万元、新郎新婦の衣装代が合わせて3万元、結婚式のプランなどもろもろ2万元(約12万円)、披露宴の食事8万元(約96万円)などなど。

中国人男性は確かに悲惨だ。彼らを悲惨にしているのはこの「持ち家」問題と、そのほとんどの支出を彼らが負担することにある。反対に米国の伝統では女性の負担が大きかったが、この状況も今は少し生活力がありさえすれば問題ない。米国人は中国人のように貯蓄を重視しないので、若くして家を買うのは稀だ。去年のデータでは米国人が自分の家を購入する平均年齢は36〜37歳前後。彼らは結婚のために家を買うのではなく、子供のために家を買う。家に対する概念が違うのだ。

結婚式をどのようにやるかは本来、本人次第のもの。米国でも豪華な結婚式をするケースは少なくない。いずれにしろ、結婚に関して両家家族の干渉は少ない。中国人は米国のゆったりした家族関係をうらやましく思うが、血肉になっている伝統的な概念から抜け出すことはできない。結婚の形式に正解はない。（翻訳・編集/渡邊英子）