Record China 2011年10月19日(水) 8時32分
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17日、アジアにおける医療観光(メディカル・ツーリズム)が世界的な不況にも関わらず、最も成長著しい新興産業として注目を集めている。写真は北京の病院。
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2011年10月17日、アジアにおける医療観光(メディカル・ツーリズム)が世界的な不況にも関わらず、最も成長著しい新興産業として注目を集めている。シンガポール華字紙・聯合早報がロイター通信の報道として伝えた。
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海外で安い費用で高度な治療が受けられるとして人気を博している「医療観光」。インド、韓国、シンガポールなどアジア各国の病院では合わせて年間100万人以上の外国人患者を受け入れている。業界関係者は今後もその数は毎年15〜20%ずつ増加していくと予測する。
医療サイト「Medscape」によると、アジアの医療観光全体の収入は2012年に44億ドル(約3380億円)に達する見込み。患者は米国人が最も多い。米国の医療費は非常に高く、アジアで治療を受けることにより40〜50%も安く済むという。
また、ここ数年は自分の姿形をお金で「矯正」する“新種の病人”が急増している。韓国で美容整形を受けたい中国の富裕層が増えているのだ。上海の劉(リウ)さん(34)は「金に糸目はつけないわ。ソウルで二重にするの。シワも取って下あごも直すわ」と意気込みを語る。韓流スターの美しさに憧れており、「あんな風になりたい」のだとか。
一方、ソウルの美容整形医師は「中国の患者さんは大体韓流スターの写真を持参して、『同じようにして欲しい』とおっしゃいます」と話す。年齢層も幅広く、下は6歳から上は70代まで。手術費用は1人当たり平均5000〜1万ドル(約38万〜76万円)になるという。
韓国で手術を受ける外国人患者は年々増えており、2008年は約2万7000人、2009年は約6万人、2010年は約8万2000人に達した。韓国はこの数を2020年までに100万人に増やしたいとしている。
韓国より医療観光に力を入れているのがタイ、シンガポール、インド、マレーシア、フィリピンだ。タイは治療のほか安い費用で観光も楽しめるという戦略で好評を博し、インドは医師全員が流暢な英語が話せることを強みに。シンガポールの良質なサービスは定評があり、アジアや中東の政治家や芸能人も来訪、2012年は年間100万人を目指す。フィリピンは費用の安さが最大の武器だ。
だが、貧しい現地の人々が医療観光ブームのしわ寄せを受けている。世界保健機関(WHO)は昨年末に発表したレポートで、外国人患者が大量に流入するようになったことで、現地の人々が治療を受ける機会を失っている可能性もあると指摘している。(翻訳・編集/NN)
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