中国政府が海外で戦死した軍人の供養に乗り出す、その背景には何が?―国際英字紙

Record China    2011年10月25日(火) 8時41分

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20日、国際英字紙が「中国が戦死した将校・兵士を静かに追悼している」と題した記事で、中国政府が異国の地に眠ったまま放置されている戦死者たちの供養に乗り出したと報じた。写真は9月、ミャンマーから約70年ぶりの帰国を果たした中国遠征軍の兵士19人の遺骨。

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2011年10月20日、国際英字紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは「中国が戦死した将校・兵士を静かに追悼している」と題した記事を掲載した。23日付で環球時報が伝えた。以下はその内容。

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彼らは最近ようやく明らかになり始めてきた歴史の遺物である。数十年間、異国の地で眠り続ける戦死した将校・兵士の数は約30万。そのほとんどが寂れた墓地に葬られたままだ。国民党と共産党の敵対により、長い間なおざりにされてきたが、今年8月、中国政府がついに彼らの墓の整備・保護活動に乗り出すことを宣言した。

戦死した将校や兵士らをきちんと供養したいという気持ちは理解できる。だが、これに対する中国国内の見方は賛否両論だ。雲南の歴史専門家は「中国政府が『革命』政権から『責任を果たす』政府へと変貌を遂げたことを表明するため」と指摘。また、ネットユーザーの1人は「今の時期にこのような措置に出るのは南シナ海情勢と関係がある」としている。

8月1日に施行された「烈士賞揚条例」では「海外にある中国烈士を祀る施設の保護は中国国務院の民生部門が外交部など関連部門とともに行う」と定めている。9月14日には早速、第2次大戦中にミャンマーで戦死した19人の将校・兵士の遺骨が帰国を果たし、雲南省騰沖の国立墓地に埋葬された。

こうした活動は1949年に中国共産党が政権を握ってから初めてのこと。帰国を祝う式典では黒い人民服に白い手袋をつけた人たちが神妙な面持ちで白い骨壺を抱えていた。ミャンマーに駐留していた元英国軍指揮官の息子も参列し、「英国の烈士慰霊活動に良く似ている。非常に感動的だ」と話したという。(翻訳・編集/NN)

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