女児ひき逃げ事件の遺族が賠償請求を放棄、「カネでは埋め合わせできないから」―広東省仏山市

Record China    2011年10月26日(水) 14時18分

拡大

24日、広東省仏山市で起きた悦悦ちゃん(2)ひき逃げ・放置事件で、被害者の父・王持昌さんが弁護士を通じて、加害運転手に対する賠償請求を正式に放棄したと発表した。写真は23日、被害女児を悼み、「2度と見殺しはしない」と誓った仏山市の市民ら。

(1 / 4 枚)

2011年10月24日、広東省仏山市で起きた悦悦ちゃん(2)ひき逃げ・放置事件で、被害者の父・王持昌(ワン・チーチャン)さんが弁護士を通じて、車を運転していた胡軍(フー・ジュン)容疑者に対する賠償請求を正式に放棄したと発表した。25日付で広州日報が伝えた。

その他の写真

この事件の争点は加害者の「殺意の有無」だ。胡容疑者は前輪で悦悦ちゃんをひいた後、3秒間停止し、後輪でもひいている。これが故意なら「殺人罪」、物をひいたと思っていたのであれば「過失致死」が適用される。同容疑者は後者を主張した。中国では交通事故で相手にけがをさせて支払う医療費や慰謝料が、死亡させた時の何倍もするといわれており、わざと何度もひいて被害者を死亡させる悪質な運転手が後を絶たない。

警察は容疑車両や資料映像などの証拠、現場などを詳しく検証した結果、同容疑者の主張を認め、殺人罪ではなく「過失致死罪」とした。同容疑者はその後送検されたが、道路に倒れていた悦悦ちゃんをひいた第2の車の運転手は送検されておらず、世論を憤慨させている。第2の車は足をひいただけで、悦悦ちゃんの足には致命的な傷が残っていなかったというのがその理由だ。

弁護士によると、被害者の父・王さんは賠償請求を放棄した理由について「娘を失ったショックはどのような経済的補償を受けても埋め合わせることができない」としている。また、王さんは同紙記者にも「当局を信じている」と話したという。(翻訳・編集/若林亜希)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携