中国の大学ランキングは「カネ」を重視しすぎ―韓国紙

Record China    2011年10月31日(月) 22時37分

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22日、中国には2305校の大学があり、在校生は2000万人を超えている。ランキング好きな中国人は大学についてもレベルの高さ、米国で博士号を取得した人数など様々な基準でランク付けしているが、これにより物議を醸すものも少なくない。写真は北京大学の卒業式。

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2011年10月22日、韓国紙・毎日経済新聞が中国の大学ランキングについて報じた。中国には09年末までで2305校の大学があり、在校生は2000万人を超えている。ランキング好きな中国人は大学についてもレベルの高さ、米国で博士号を取得した人数など様々な基準でランク付けしているが、これにより物議を醸すものも少なくない。27日付で環球時報が伝えた。

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金銭的に評価したランキングで最も穏やかなものは、校営企業(大学が自ら設立した企業)での利益ランキングである。09年は北京大学が27億元(約324億円)でトップ。次に清華大学、中国石油大学、東北大学と続く。大学が持つ特許を利用しベンチャー企業を立ち上げ、売上増に力を入れる。これこそまさに中国式の資本主義の表れである。

格付け企業がさらに、6月に「中国の大学卒業生の給与ランキング」を行ったところによると、中国音楽学院の卒業生の月給が6000元(約7万2000円)とトップで、清華大学、天津医科大学が僅差で続いた。また、専攻科目による給与ランキングでは、経済・商学部とIT関連の専攻が約4000元(約4万8000円)でトップに並び、外国語学部のドイツ語・フランス語専攻や建築学部の給与も比較的高かった。医学系専攻の給与は低いところが韓国とは異なる。

このほか、億万長者輩出ランキングも注目を集めた。1999年から現在までで、北京大学出身の富豪が最も多い。同大学の担当者が記者会見上でこれを得意げに語っていたのが印象的だ。

金銭的要素が過度に大学ランキングに介入してくるというのは、学問の殿堂であるという大学本来の意義を失いつつあるのではないかと思わざるを得ない。しかし別の角度から見ると、中国の学生は大学の門をくぐった時から金銭至上の理念を叩き込まれ、自ずと起業に興味を持ち、これは社会にとっては良いことだ。中国は資本主義国ではないが、ビジネス面で大きな潜在力を持ち合わせているのは、大学ランキングから徹底的にビジネス方式を採用しているからかもしれない。(翻訳・編集/中原)

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