子供の孝行心を養うためのプロジェクトがスタート、5年で100万人を目標―中国

Record China    2011年11月1日(火) 18時55分

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10月30日、中国倫理学会は、中国の4〜6歳の子供たちを対象に、孝行心を養うためのプロジェクトを北京でスタートさせた。中国全土で5年間に孝行心に富む子供100万人を育てる計画だ。写真は浙江省の中学校で行われた親への感謝を学ぶためのイベント。

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2011年10月30日、中国倫理学会は、中国の4〜6歳の子供たちを対象に、孝行心を養うためのプロジェクトを北京でスタートさせた。中国全土で5年間に孝行心に富む子供100万人を育てる計画だ。中国広播網が伝えた。

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プロジェクトの目的について、同会の孫春晨(スン・チュンチェン)秘書長は「現在の青少年教育は知識の偏重、徳育の軽視の現象が見られる。プロジェクトでは子供の孝行心を養うことを通じ、孝行文化の普及教育を実施し、小さなころから目上の者を敬う美徳を培っていきたい」と説明する。

同会ではプロジェクトの実施に先駆け、08年から青少年の成長と孝行心の関係について研究を行ってきた。その一環として実施した100家庭に対する調査によると、98%が「子供の孝行心と学習や成長とは密接な関係がある」と回答した。また、各年齢の学生100人に対する調査では、成績良好な学生の96%が豊かな孝行心を持っていた。一方、親と教育関係者100人に対する調査では「子供の道徳教育に最も適した年齢は4〜6歳」との回答が91%を占めた。

こうした調査の結果などから同会は、孝行心を養うためには適切な年齢の選択、日常生活化、家庭の参与が必要であるとともに、長期にわたる教育や追跡調査、援助が不可欠との結論に至った。

中国老齢事業発展基金会の会長などを務める李宝庫(リー・バオクー)氏は「孝行心や思いやりを養うことは、子供の成長や健全な人格形成に積極的な意義を持つ」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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