Record China 2011年11月1日(火) 17時46分
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10月13日、風光明媚な景勝地として有名な中国・浙江省杭州市の西湖で、入水を図った女性を救出したウルグアイ人マリア・フェルナンデスさん。一躍、中国の有名人になったが、彼女は周囲にいた誰もが彼女たちを助けなかったことに憤っている。写真は西湖。
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「あなたたち、何を撮ってるのよ。彼女は瀕死なのよ。こんなことしている場合?腹立たしいわ。あっち行ってよ!これはファッションショーじゃないわ!」―2011年10月13日夕方、風光明媚な景勝地として有名な中国・浙江省杭州市の西湖。その中からずぶ濡れで這い出てきたウルグアイ人女性マリア・フェルナンデスさんは、怒りに打ち震えていた。彼女は入水を図った女性を救出したのだが、周囲にいた誰もが彼女たちを助けないばかりか、数人は携帯カメラでその様子を夢中で撮影していた。彼女が憤らないのも無理はない。1日付長江日報の報道。
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後に「西湖の女侠客」と名付けられ、世間で騒がれることとなるフェルナンデスさん。職を探すために中国へやって来た彼女はこの日、西湖のほとりで入水を図った女性を見かけた。通行人はなぜか、誰も彼女を助けようとしない。フェルナンデスさんはとっさに服を脱ぎ、湖へ飛び込んで女性を岸まで引き上げ、彼女の無事を確かめると、さらりとその場を立ち去った。そのプロセスはわずか10分間あまりだったという。
この時、市民が撮影した映像がインターネットに出回ると、メディアは大きく反応し、これを熱心に報道した。そのうち、フェルナンデスさん個人の所在も特定され、「外国人がわれわれ国民に大事な教訓を与えてくれた」と、一躍ヒーロー扱いとなる。
まさか自分のことがニュースになるとは露ほども思っていなかったフェルナンデスさんは、「外国人が人助けをしたと騒がれているようですが、『外国人にできて、なぜ中国人はできなかったのか?』と彼らが考えることは、理解できます。ただし、こうしたことは国籍の問題ではなく、“全人類の問題” ですよ」とコメント。彼女の行為は本能的なものであり、わざわざ報道で取り上げることのほどではないと考えているようだ。それを“無名の英雄”などと大々的に取り上げ、称賛するのが中国の常識。しかし、“当然の行為”として人を助けることこそが高尚なのであり、それが名誉でも何でもないとみなされることこそが真の文明であり、真の英雄なのだ。(翻訳・編集/愛玉)
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