五輪王者に贈られた記念品もニセモノ=金使用量ゼロの「黄金の空き缶」―中国

Record China    2011年11月13日(日) 17時30分

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スポーツ飲料メーカー・健力宝が五輪金メダリストに贈った「純金の空き缶」がまったく黄金を含んでいないニセモノだったことが判明した。写真は問題の「空き缶」。銅で作られているため、さびが浮いている。

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2011年11月、スポーツ飲料メーカー・健力宝が五輪金メダリストに贈った「純金の空き缶」がまったく黄金を含んでいないニセモノだったことが判明した。8日、新快網が伝えた。

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1984年創業の健力宝は、同年のロサンゼルス五輪で一気に人気をつかみ、その後も中国スポーツのスポンサードを通じて成長してきた。そうした活動の一つが金メダリストへの「純金製健力宝空き缶」の贈呈。黄金200グラム相当という触れ込みだった。

バルセロナ五輪の女子柔道72キロ超級金メダリストの庄暁岩(ジュワン・シャオイェン)さんも「空き缶」を受け取った一人。宝物として、子どもにも見せることなく大事に保管してきたという。ところが今年7月、娘が高校に合格したお祝いとして、この宝物を見せてあげたところ、衝撃的な展開が待っていた。

「おかあさん、これニセモノっぽいよ」と言われた庄さん。空き缶表面に気泡のようなものができていたため、潰して内側をのぞいてみると銀色の地金が見えるではないか。あわてて貴金属店に持ち込み鑑定してもらうと、なんと金箔すら使っていない「黄金使用量ゼロ」のニセモノだと判明した。時価50元(約610円)というなんとも残念な鑑定結果に終わった。

怒った庄さんは健力宝に連絡したところ、「コマーシャルに起用して埋め合わせしますので、どうか穏便に」との回答。ところがその後、1カ月以上も連絡がなく、メディアに暴露することを決めたという。

健力宝側は19年前のことなので事情がよく分からないと釈明しつつも、調査を進め責任を取ると約束した。(翻訳・編集/KT)

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