Record China 2011年11月15日(火) 16時35分
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10月28日、「中国社会の進歩の促進」を使命とする理想主義者を名乗る中国人ブロガー、何世年氏が「現代中国人の素養はなぜこれほど低いのか」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は壊れたガードレールをくぐり道路を横断する陝西省延安市の市民。
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2011年10月28日、「中国社会の進歩の促進」を使命とする理想主義者を名乗る中国人ブロガー、何世年(ホー・シーニエン)氏が「現代中国人の素養はなぜこれほど低いのか」と題した記事を中国のブログサイト・網易博客に掲載した。以下はその内容。
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中国人の素養の低さはもはや周知の事実だ。それもそのはず、道徳は喪失し、物欲にあふれ、汚職は日常茶飯事。金持ちは金もうけしか頭になく、慈善の気持ちはみじんもない。お年寄りが転ぼうが、小さな子が血を流して倒れていようが、誰も見向きもしない世の中だ。
だが、中国人も生まれつき素養が低いわけではない。中国も昔は「礼儀の国」と呼ばれ、夜も戸締りする必要がないほど治安が良かった。改革開放が進み人々の教育水準は大幅に向上したのに、道徳観念はなぜ大幅に低下してしまったのか?それは、個人が悪いのではない。劣悪な社会環境がそうさせたのだと筆者は考える。
例えば、普段はところ構わずたんを吐く農民が、都会のきれいに舗装された道路では簡単にたんを吐かないだろう。反対に都会の人間は普段、街中で小便などしないが、農村に行けばその辺で平気でしてしまうのではないか。また、本国ではきちんと列に並ぶ外国人も中国では並ばなくなる。馬鹿正直に並んでいてはいつまでも順番が回ってこないからだ。
人は環境次第でどんな風にも変わってしまう。その国の国民の素養が高いか低いかは、社会環境と大きな関係があるといえるだろう。中国人の素養が低いのではなく、中国社会の素養が低いのだ。
中国ではよくこんなスローガンが叫ばれる。「1人1人ができることから。社会環境を変えよう」。だが、本当に社会を変えたかったら、官僚たちから変わるべきだろう。上が良くならなければ下も良くならない。今、社会がこんな風になってしまったのは政府が国民の信用を裏切り続けた結果なのだから。
だが、今の中国社会の精鋭たちに心を入れ替え、信用と道徳を率先して守り、社会を変えていくよう期待しても無駄だろう。彼らがその通りにする見込みは限りなく低いと言わざるを得ない。(翻訳・編集/NN)
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