2017年上半期、中国の大手動画配信サイト「愛奇芸(IQiyi)」が制作した音楽番組「THE RAP OF CHINA」が、ネットでの配信にも関わらず大きな話題となった。同番組は、中国初のHIP-HOPオーディション番組で、中国の若者たちの価値観や主張を伝えるべく、新たなオリジナリティを持つ番組として注目を集めた。また、レギュラーとして、世界で活躍するHIP-HOP歌手・クリス・ウー(呉亦凡)、張震岳&熱狗、ウィルバー・パン(潘[王韋]柏)らが出演し、番組を盛り上げた。番組のファイナリストたちは一躍人気歌手となり、今年の年末の年越しコンサートへの出演も決定している。
先日、2017年の十大ネット流行語が発表されたが、その一つに、「THE RAP OF CHINA」内でのクリス・ウーの発言「君にフルースタイルはあるか」が選出された。このことは、ネット上での番組の注目度を表している事例のひとつだろう。
2018年に向け、愛奇芸は「THE RAP OF CHINA」の制作チームで新たにダンスオーディション番組「熱血街舞団」を制作することを発表している。「熱血街舞団」には、人気アイドル・ルハン(鹿[日含])と、香港出身歌手ウィリアム・チャン(陳偉霆)の2人が、熱血招集人として参加することがすでに発表されている。他にも、世界的なダンサー、振付師らが続々と加盟していく予定だ。こちらも大きな注目を集めることは間違いないだろう。
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