黄浦江の航行正常に、沈没船「銀鋤(インチュー)号」を埠頭に移動―上海市

Record China    2007年2月8日(木) 9時59分

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黄浦江最大といわれる約1万t級の沈没船、「銀鋤(インチュー)号」の引き上げ作業は困難を極めたが、埠頭への移動に成功。船舶の航行は68日振りに正常に戻った。

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2007年2月7日午前10時から、上海市の黄浦江(こうほこう)に待機していた2隻の引き上げ船が、沈没船の引き上げ作業を開始した。この船は、2006年12月5日に沈没し、そのまま黄浦江に放置されていた。

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クレーン船を使った作業は予想以上に困難をきわめ、約6時間をかけて、ようやく「銀鋤号」は船体の一部分が水面に浮上した。川底の泥を運ぶ特殊な運搬船は泥を入れる部分が大きなバケツのような構造になっており、この中の水を抜く作業に手間取っている。埠頭に寄せたものの完全な引き上げにはまだまだ時間がかかりそうだ。しかし、この沈没船を埠頭に移動させたことで、これまで禁止されていた船舶の航行水域ももとに戻され、黄浦江を行き来する航路は68日振りに平常に戻った。

「銀鋤号」は2006年12月2日、修理工場から出航し、黄浦江を運航していた時に突然沈没した。事故の原因は船体改造工事の不備によるものと判明。この船はもともと、自動車を運搬するための船として建造されたものだが、後に川底の泥をさらって運ぶ専用船とするため改造が施された。その改造工事に不備があり、川に出た直後に浸水し沈没していた。

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