中国のスクールバス事故多発、農村部への教育投資不足が問題―シンガポール紙

Record China    2011年11月19日(土) 15時19分

拡大

19日、シンガポール紙は中国のスクールバス事故多発に関し、農村部への教育投資が不足していると指摘した。写真は広西チワン族自治区の農村。スクールバス事故を受け、未認可バスの運行が停止したため、2時間かけて帰宅する子供。

(1 / 4 枚)

2011年11月19日、シンガポールの華字紙・聯合早報は甘粛省慶陽市正寧県でこのほど定員オーバーの幼稚園バスがトラックと衝突し、園児19人を含む21人が犠牲になった事故に関し、中国は農村部への教育投資が不足していると指摘した。

その他の写真

今回の事故を受け、健全なスクールバス管理制度の確立についての声が日増しに高まっている。しかし、実際には農村では資金不足の問題があり、法規で定められた正規のスクールバスの運行は根本的に無理がある。定員オーバーや正規の車両以外の使用など、問題を抱えたスクールバスの運行は、中西部や農村地区、外来者が密集する都市境界地区に集中している。

ハルビン日報は「これらの地区では元々教育に対する投資が不足しており、法規で定められた正規のスクールバスが運行できない。また、一部の私立学校では、利益のために無許可車両や軽三輪を使ったり、定員オーバーのまま子供を送迎している」と報道。

燕趙都市報は「農村では、スクールバスと言われる車は子供を学校へ送迎する名義上だけのもので、学校とは無関係のケースがほとんど」と指摘した。

地方の教育局が各学校に専門のスクールバスや運転手を配備することはほぼ不可能で、大部分の農村家庭は子供を学校に送迎するための車を買うお金がなく、多くの家庭が寄り集まって1台の車を借りるのがやっと。しかも、定員オーバー、速度オーバーは日常茶飯事で、危険と隣り合わせの状態だという。

こうした実態にもかかわらず、効果的な解決方法が見つからないのが現状だ。ある農民は「幼稚園に定員オーバーなど訴えたが無駄だった。村には幼稚園が1校しかなく、我々にもどうしようもない。さもなければ幼稚園に通えなくなってしまう」と嘆いている。(翻訳・編集/HA)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携