Record China 2018年1月28日(日) 15時20分
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中国で数多く制作されている抗日ドラマ。これに関連して中国や韓国・北朝鮮など世界の動画を紹介する「The World Video」は26日、抗日ドラマがどのように撮影されたのか、演者の舞台裏の姿を紹介した。
中国で数多く制作されている抗日ドラマ。題材は抗日戦争(日中戦争)であるが、荒唐無稽な設定が多く、国内外から批判の声が聞かれている。これに関連して中国や韓国・北朝鮮など世界の動画を紹介する「The World Video」は26日、抗日ドラマがどのように撮影されたのか、演者の舞台裏の姿を紹介した。
映像では、旧日本兵に扮(ふん)する演者が女性に暴行を加える場面や「八路軍(中国軍)を逃がすな!」の掛け声とともに旧日本兵の演者が進攻する場面が映っている。これらは抗日ドラマの1シーンで、最終的には旧日本兵を打ち負かすシーンで締めくくられている。
緊迫するシーンばかりだが、撮影が終わると、それまで死闘を繰り広げていた演者らが談笑する姿や、並んでご飯を受け取る場面が映っている。
中国では抗日ドラマを見て感情的になり日本に反感を覚える人も少なくないが、実際に旧日本軍と戦った元兵士の中国のおじいちゃん馮明忠(フォン・ミンジョン)さんは、「(抗日ドラマは)まったく見ない。ああいうドラマはうそばかりだ」と語っているとする記事が中国サイト・今日頭条に2017年8月に掲載された。
さらに、中国人民解放軍東部戦区政治工作部はSNSの公式アカウントで2017年3月、荒唐無稽な抗日ドラマを「とても容認できない」と強く批判し、中国共産党直属の中央党史研究室の孫麗萍(スン・リーピン)研究員が、娯楽を名目に歴史事実をねじ曲げた“神劇”を強く批判したと、中国国営メディアの新華社通信が2017年7月に報じている。
偏った設定の抗日ドラマだけを見るのではなく、舞台裏を映した今回の映像や中国でも荒唐無稽な抗日ドラマに対して批判が集まっている現状などを知ることで、中国人の日本に対する誤解を解くきっかけともなる。(編集/内山)
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