Record China 2018年2月3日(土) 12時20分
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29日、名古屋を訪れた中国人観光客がこのほど、その時の思い出を自身のブログにつづっている。
2018年1月29日、名古屋を訪れた中国人観光客がこのほど、その時の思い出を自身のブログにつづっている。以下はその概要。
上海から日本はとても近い。飛行機に乗ってそれほどたたないうちに着いてしまう感じだ。雪に覆われた山の連なりが目に飛び込んでくる。入国審査は思っていたよりもスムーズだった。記入した入国書類を手に5分ほど並ぶと自分の番が来た。機内に預けた荷物もほどなくして受け取れた。飛行機で日本に来るたびにうれしくなる。手荷物を受け取る際にスーツケースなどが大きさや色ごとに整然と並べられているから。ターンテーブルの脇に立ち、荷物が出てくる「黒い穴」をいらいらしながら見つめ続ける必要はない。
久しぶりの日本だったので、勢いに任せて券売機で名古屋駅行きの列車の870円の切符を購入。車内の席に座りはっと気づいた。ここは特快の指定席だった。「ガチャン」というドアが閉まる音がした。すぐに車内検札があるはずだ。不正乗車と言われないだろうか。心臓がバクバクしてきた。やって来たのは制服を着た上品な若い車掌さん。私たちの奇妙な身振り手振りを理解し、中国語で書かれた料金表を見せてくれた。1人360円。安心して28分。名古屋駅に着いた。
名鉄百貨店本店の9階で、うなぎを食べたかった。だがあまりの行列に断念し、海鮮料理「旬魚 左阿彌」に入った。客のほとんどが日本人だ。接客してくれたのは着物を着た女性。日本語は聞き取れなかったが、メニューの写真を指差すだけでよかった。母は魚定食を注文したが、見た目は魚というよりスペアリブだ。私はお刺し身にみそ汁、小鉢、フルーツが付いたセットを頼んだ。2人合わせて300元(約5100円)ほど。
食後に百貨店内をぶらぶらした。6階でちょうど日本各地のグルメフェアをやっていた。食いしん坊の私には見過ごせない機会だ。お腹いっぱいだったが、迷わず仙台名物だというずんだアイスを買った。言葉にならないほどのおいしさだった。グルメフェアの隣では、和服や日本風の記念品を販売するコーナーがあった。サムライのよろいやかぶとも並べられていた。かぶとは色やデザインは美しい。でも実用的ではないように思えた。戦場では重すぎてすぐに落ちてしまうだろう。
名古屋は東京のにぎやかさには程遠い。大阪ほど騒がしくもない。でも名古屋の夜は静かで美しい。大通りから一歩入ったところの温かい灯り。居酒屋から聞こえてくる笑い声。街路樹の清らかな香り。酒を飲んでいないのに酔いしれてしまった。この夜の美しさを恨むしかない。(翻訳・編集/柳川)
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