Record China 2018年1月31日(水) 8時20分
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29日、環球網は、先日成田空港で発生した中国人乗客によるトラブルについて、「国を愛するのならば、ルールは守ろう」とする中国政法大学の呉丹紅氏によるコラム記事を掲載した。
2018年1月29日、環球網は、先日、成田空港で発生した中国人乗客によるトラブルについて、「国を愛するのならば、ルールは守ろう」とする中国政法大学の呉丹紅(ウー・ダンホン)氏によるコラム記事を掲載した。以下はその内容。
先日「175人の中国人観光客が成田空港で置き去りにされ、日本の警察が乱暴に同胞1人を逮捕し、現場では国歌の大合唱が起こった」という文章がネット上で拡散した。一見、中国人乗客が日本で著しく不公平な扱いを受けて自尊心が傷つけられたように思えるが、よく観察してみると、航空会社と乗客との間で発生した普通のトラブルであり、歴史問題や国、民族の感情とはちっとも関係がなかったことに気付く。乗客はクレームをつけたり航空会社を訴えたりしてもよいが、あくまで民事の小さなトラブルに過ぎず、民族主義に関わる大問題にまで昇華させるには及ばない。
旅行は個人の行為に過ぎず、国際法でうんぬんする問題ではない。しかし、多くの観光客は「何かあったら祖国がなんとかしてくれる」というわがままで尊大な考え方を持っている。この点は、インドネシア・バリ島の火山が噴火した際に、一部の中国人客が外交部の再三にわたる勧告を無視して現地に渡り、その後、国に退避支援を求めたことからも分かる。
暮らし向きがますます良くなっているわれわれ中国人は、物の豊かさ、民族としての自信、さらには自由さといった面で満たされている。しかし、ルールを尊重する意識が欠けている。中国人は真面目で節約家と言われながら、公共資源を使う際には多くの人が節約する習慣を持っておらず、その使用に関するルールを理解していない。個人の浪費は個人の問題だが、公共資源の無駄遣いは社会に極めて大きな危害を及ぼす。本当に国を愛するということは、国のためにルールを大切にする人になるということなのだ。(翻訳・編集/川尻)
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