中国軍・台湾軍が共に出動して救難活動、海を漂う貨物船の乗組員2人を救助

Record China    2018年1月31日(水) 14時40分

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中国海軍のミサイル駆逐艦「済南」が海面を漂っていたモンゴル船籍の貨物船乗組員2人を救助した。台湾軍も軍用機を出動させ捜索に加わった。中台両軍が同時に海難救助を行うのは珍しいという。

中国メディアの海外網は30日、浙江省温州市沖で航行中のモンゴル船籍の貨物船から救助要請があったことを受け、現場海域を航行していた中国海軍のミサイル駆逐艦「済南」が乗組員2人を救助したと報じた。台湾軍機も出動して捜索を行った。中台両軍が同時に海難救助を行うのは珍しいという。

海外網によると、中国軍・東部戦区の指揮センターが28日午後11時ごろ、モンゴル船籍の貨物船から「沈没しつつある」との通報を受け、近くを航行していた「済南」を現場海域に急行させた。「済南」は29日午前零時ごろ、海面を漂っていた貨物船乗組員2人を救助した。

2人は台湾人とインドネシア人で、意識もはっきりしており、命に別状はない。貨物船には計10人または11人が乗り組んでいたとされるが、その他の乗組員についての情報はない。貨物船を運航していたのは台湾企業で、台湾から韓国に砂糖を輸送する途中だったという。実際に沈没したかどうかは伝えられていない。

台湾メディアの中央通訊社によると、台湾軍側は28日午後10時3分に、救助要請を受信。軍用ヘリコプター2機と輸送機1機の計3機を出動させ、捜索活動を行った。貨物船の遭難場所は、台北松山空港の北260キロ沖とした。

中国・台湾のメディアはそれぞれ、捜索救助活動に中台両軍が出動したと伝えた。海外網によると、中台両軍が同時に海難事故の救助活動を行うのは2015年4月以来。両軍が同時に救助活動を行うのは「珍しい」と評した台湾メディアもある。(翻訳・編集/如月隼人

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