中国航空業界で異論続出、関空の中国東方航空機離陸強行で―中国紙

Record China    2011年12月1日(木) 5時51分

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30日、東方早報によれば、関西国際空港で中国東方航空の旅客機が管制官の待機指示を無視して離陸したとされる問題について、中国航空業界では管制官の指示内容を誤解したコミュニケーションによるものと見ている。

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2011年11月30日、東方早報によれば、関西国際空港中国東方航空の旅客機が管制官の待機指示を無視して離陸したとされる問題について、中国航空業界では異論が続出している。操縦士の聞きまちがい、もしくは管制官の指示内容を誤解したコミュニケーションの問題ではないかという意見が大半だ。

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「一般的な状況では、操縦士が管制官の指示を無視し、勝手に飛行機を操縦することはあり得ない」と中国の航空関係者は語る。指示を無視した行動は大惨事に繋がりかねないからだ。「簡単に言えば、そんなことをしても損するだけだろうということ。操縦士の基本訓練の1つに管制官の指示を理解し、しっかりと連携することがある」。国際空港の管制官は、一般的に英語で操縦士と連絡を取る。だが、管制官の英語の発音、語順などは各国で異なる。おそらく言葉の誤解が今回の問題の原因ではないかという。

こうした聞き違いを避けるため、管制官とのやり取りは反復して確認することが慣らわしとなっている。だが、ベテランの中国人操縦士は「率直に言って、復唱しても間違えることはある」と言う。たとえば、管制官は一般的に「飛んでよい、飛んではいけない」といった言い方はしない。通常は「滑走路に侵入し、待て」もしくは「滑走路に侵入し、飛べ」という形で命令するという。

関空では、先月13日にも管制官の指示違反が発生している。ハワイアン航空の旅客機が管制官の指示を聞き違えて滑走路に侵入、着陸予定だった全日空の貨物機と一触即発の重大インシデントとなった。

中国国内便では、管制官と操縦士は中国語でコミュニケーションをとるが、それでも誤解が生じることがある。そこで用語集などが作成され、それに沿って話すことが呼びかけられているが、浸透は難しいようだ。(翻訳・編集/渡邊英子)

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