Record China 2018年2月1日(木) 11時40分
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成田空港で発生した中国人観光客による騒動を機に、ある言葉が中国のネット上ではやり出している。資料写真。
成田空港で発生した中国人観光客による騒動を機に、ある言葉が中国のネット上ではやり出している。
24日午後10時15分、成田空港発上海浦東行きのジェットスター航空35便が、現地の天候不良により翌日に振り替えられた。この件で、中国人乗客がスタッフともみ合いになり、空港警察に連行された。他の乗客らは中国国歌を合唱するなどして抗議の意思を示した。
この騒動については、中国国内でも中国人観光客に対する戒めや批判の声が多い。在日中国大使館の公式サイトは「アクシデント発生時には冷静に対応し、過剰な権利要求をしないように」と呼び掛け、中国紙の取材に応じた大使館職員も、「こうした方法(国歌を歌うこと)で問題を解決しようとするのは明らかに不適切。民族感情の対立を招くことにつながり、矛盾をエスカレートさせかねない」と苦言を呈した。
中国の専門家も「(飛行機のフライトキャンセルは)小さなトラブルにすぎず、(国歌を歌うことで)民族主義に関わる大問題にまで発展させる必要はない」と指摘し、「多くの観光客は『何かあったら祖国がなんとかしてくれる』というわがままで尊大な考え方を持っている。本当に国を愛するということはルールを大切にする人になるということ」と観光客の行為を批判した。
騒動が拡大するにつれ、中国のネット上ではある現象も見られ始めている。それは、日本関連の話題について「唱国歌(国歌を歌う)」と皮肉を込めてコメントすることだ。
東京の展示会でおよそ1500万円相当の宝飾品を窃盗した疑いで、中国籍の男女7人が逮捕された事件について、ネットでは「愛国だろう。国歌を歌えよ」「何してんだ!現場で国歌を歌って、大使館に連絡して弁護士を手配することを知らないのか?」などのコメントが書き込まれた。中国人が偽造したビール券を日本に密輸しようとした事件でも「国歌を歌え」「国歌は歌ったのかい?」といったコメントが並んだ。また、日本の漫画を違法に翻訳した容疑で中国人5人が逮捕された事件についても、「国歌は歌わないでくれよ」と皮肉るコメントが書き込まれている。
米華字メディア・多維新聞が「国歌を歌ったのは民度の低さか、国威の安売りか」と伝えているように、「国威の安売り」には当の中国人も飽き飽きしているようだ。(編集/北田)
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