気候変動で深刻な水不足や海面上昇―中国

Record China    2011年12月3日(土) 15時31分

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1日、中国気象局緊急災害対策公共サービス司の陳振林司長は、気候変動で中国の水資源に大きな影響が出ており、特に北部は深刻だと語った。写真は干ばつ被害の深刻な河北省張家口市。

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2011年12月1日、中国新聞社によると、中国気象局緊急災害対策公共サービス司の陳振林(チェン・ジェンリン)司長は同日開催された同局の12月定例記者会見で、気候変動で中国の水資源に大きな影響が出ており、特に北部は深刻だと語った。

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陳司長によると、中国気象局は先日発表した第2次気候変動国家評価報告書で気候変動が中国の自然生態系、社会・経済に与える影響について全面的な評価を行っている。それによると、華北地区では、ここ50年で気温が上昇、高温熱波など異常気象も頻発しており、深刻さに拍車が掛かっている。華南地区では、南シナ海の水面が年3.9ミリずつ継続して上昇している。この気候変動は農業にとって総合的にプラス、マイナス両面の作用をもたらすという。

政府の気候変動に対する対策については、世界で気候の変化が激しく、異常気象による損失も拡大しているとし、「中国も気候変動の被害者といえる。中国政府は気候変動問題を高度に重要視している」と話し、例として発展途上国として初めて中国が2007年に制定し実施している気候変動に対する国家政策を挙げた。2009年、中国政府は2020年までに国内総生産(GDP)単位で温室効果ガスを40〜45%下げるという大目標を掲げた。2011年、第12次5カ年計画(2011−2015年)策定において、今後5年間、低炭素環境保護を展開することと気候変動に対する責任を確認し、特に気候変動と異常気象の対応強化を進めることになった。

気候変動に対応するため、中国気象局は2008年に国家気候変化センターを設立、中国各省の気象局でも気候変動に関する管理機構を立ち上げている。中国気象局では気候変動の観測、監視、研究、予測などを行っている。(翻訳・編集/渡邊英子)

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