Record China 2018年2月13日(火) 15時40分
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12日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が「平昌五輪の勝者は北朝鮮」と報じたことが、韓国のネット上で注目を集めている。写真は平昌五輪メディアセンター。
2018年2月12日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が「平昌五輪の勝者は北朝鮮」と報じたことが、韓国のネット上で注目を集めている。
韓国・ニューシスによると、WSJは12日(現地時間)に「平昌五輪」と題する社説を掲載し、「宥和政策をする韓国政府とだまされやすい西欧メディアのおかげで、“監獄国家”の北朝鮮は1936年ベルリン五輪に次ぐイメージアップを成し遂げた」と主張した。
また、WSJは金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党委員長の特使として訪韓した妹の金与正(キム・ヨジョン)党中央委員会第1副部長に注目する米メディアに対する不満を示した。WSJはCNNが報道で金与正副部長とトランプ米国大統領の娘、イバンカ氏を比較しつつ「金与正が五輪を魅了した」「金与正は笑顔と温かいメッセージを込めた握手により、1日で大衆の心を動かした」などと述べたことを批判。さらに、北朝鮮応援団を好意的に報じたNBCニュースにも懸念を示し、「1人でもミスをすれば、応援団の家族はおそらく、素晴らしい山岳が望める強制労働収容所に送られる」と指摘した。
その上で、WSJは「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は今回行った見せかけだけの行動を非難されるべき」と強調し、文大統領が北朝鮮代表団を平昌五輪の開会式に招待したこと、訪朝要請まで受けたことを紹介。さらに「北朝鮮の要請は米国と韓国の関係を悪化させようという意図であり、文大統領に譲歩させようとしている。今回の招待により、金正恩が引き起こした緊張感を米国のせいにする宣伝活動が活発化している」と指摘した。
この報道を見た韓国のネットユーザーからは、WSJの報道に対し「戦争をあおる米国こそ、非難されるべき」「米国は平和五輪になることを恐れている」「朝鮮半島の平和を心から願っているのなら、内政干渉はやめて友邦らしく振る舞って」など反発の声が多数上がっている。また「日本のロビー活動の効果?」と指摘する声も見られた。
これを報じたニューシスに対しても「韓国は米国の植民地なの?米国が何と言おうと、韓国の運命は韓国が決める。こんな記事を書くなんて本当に韓国人?」「たくさんの記事の中で文大統領を批判する記事を探すのは大変だっただろう」などと批判の声が寄せられている。
一方で「正しい指摘だ」と米紙に共感する声や、「文大統領のせいで選手主役の五輪でなくなった」「北朝鮮しか見ていない文大統領が心配」「文大統領になってから、韓国のニュースを海外メディアの報道で知るようになった」など、現政府に懸念を示す声も見られた。(翻訳・編集/堂本)
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