Record China 2018年2月12日(月) 0時10分
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9日、光明日報は、海外を訪れる中国人観光客に対し、過度な権利によって国のイメージを損なってはならないとするコラム記事を掲載した。写真は成田空港での騒動の現場。
2018年2月9日、光明日報は、海外を訪れる中国人観光客に対し、過度な権利によって国のイメージを損なってはならないとするコラム記事を掲載した。以下はその概要。
近ごろ、海外で中国人観光客による非理性的な権利主張事件が頻発し、注目を集めた。1月24日には日本の成田空港で、27日にはスリランカで、28日にはイランで、それぞれ航空便の欠航により空港待機を余儀なくされた中国人観光客が航空会社スタッフともみ合いになったり、「中国」などと大声で騒いだりする事例が起きた。
成田でトラブルを起こした中国人客は、欠航、遅延発生時に飲食の無料提供や、宿泊施設のサービスを行わないことへの合意をあらかじめ客に求めている低コスト航空会社(LCC)の航空便に乗る予定だった。航空会社の対応に不満を覚えた一部乗客らは国歌を歌い出したが、このトラブルは商業的な契約に関する問題であって、差別問題ではない。そんな非理性的なやり方で権利を主張すべきでないのは当然のことだ。
海外旅行の観光客が正当な権利を守るために、中国政府はその後ろ盾になる。しかし、事実や真相をわきまえず、是非の分別がつかず、事態の軽重も考えずに抗議したりボイコットしたり、群衆を扇動するような事件を起こし、国歌や国名のシュプレヒコールで圧力をかけるような行為は、自らの権利を守るうえで不利となるばかりでなく、中国のイメージも損ねることになる。
誰しも旅行での不愉快なトラブルは望まないが、不可抗力による行程変更に対してはもっと理性的になるべきだ。理由や証拠、そして然るべき態度があってこそ、自らの合法的な権利は本当に守られるのだ。
「異郷に入ったら現地の風習やタブーを尋ねよ」というのは中国の古典「礼記」の教え。それが今、現実的な意味を持ちつつある。海外旅行をする前に現地の風習を予習して行くべきだ。ルールを守ってこその自由と権利である。どんなに強大な祖国であっても、ルールを逸脱した非理性的な、過剰な権利主張をする人の罪を被るようなことはあり得ないのだ。(翻訳・編集/川尻)
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