“エリート児童”養成制度、人気童話作家が痛烈批判「同級生を奴隷扱い」―中国

Record China    2011年12月14日(水) 12時9分

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13日、中国の“エリート児童”を育てる小中学校の幹部育成制度について、人気童話作家が「権力を振りかざして友人を密告し、同胞を奴隷のように扱う。スパイ養成システムだ」と痛烈に批判した。写真は浙江省の小学校。

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2011年12月13日、広州日報によると、中国の“エリート児童”を育てる小中学校の幹部育成制度について、人気童話作家・鄭淵潔(ジョン・ユエンジエ)氏が簡易ブログ「微博」で「権力を振りかざして友人を密告し、同胞を奴隷のように扱う。まるでスパイ養成システムだ」と痛烈に批判し波紋を呼んでいる。

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鄭氏は中国で「童話大王」の異名をとる人気作家。学校活動での決定権、同級生への懲罰権などを持つ小中学校の幹部児童について、「三つの特徴がある」と指摘。「まずは強権力を振りかざし、二つ目は密告し、三つ目は同胞を奴隷のように扱う」と非難した。

これを受け、ネット上は賛否両論が噴出。「幹部制度が責任感を育てるわけではない」という反対論のほか、「子供の総合的能力を高めるには効果的な制度だ」「多くの小中学生幹部は自己鍛錬に熱心で、他人とのコミュニケーション能力も高く、優秀で正直だ」などの賛成意見も寄せられた。

一方、中国教育学者の熊丙奇(シオン・ビンチー)氏も「幹部制度は子供の官僚化を招き、階級意識を植え付け、独立した人格を失わせる」と非難。「クラブ活動などの場を通じ、自己主張の機会を与えるべきだ。公民教育の本質に立ち返れ」と提言している。(翻訳・編集/AA)

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