Record China 2011年12月15日(木) 18時41分
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13日、中国漁船の船長が韓国海洋警察の隊員を刺殺した事件を受け、中国共産党系メディアは社説を発表し、「中国人は貧しく素養が低い。韓国は寛大な心で理解を」と訴えた。写真は北京で開催された就職フェアの環球時報ブース。
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2011年12月13日、中国漁船の船長が韓国海洋警察の隊員を刺殺した事件を受け、中国共産党機関紙・人民日報系の国際情報紙・環球時報は社説を発表し、「中国人は貧しく素養が低い。韓国は寛大な心で理解を」と訴えた。米華字サイト・多維新聞が伝えた。以下はその内容。
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12日の事件発生から、韓国世論は“刺殺”事件を激しく糾弾し、中国大使館前で中国国旗を燃やすなどの行動に出ている。韓国社会の屈辱感はすさまじく、ガラスの破片で韓国の警察官を“刺殺”した中国漁民を軍人扱いしているが、これは大きな誤解だ。
今のところ、詳細ははっきりしていないが、たとえ本当に「越境操業」があったにせよ、彼らは傲慢な強盗ではなく、生計のためきわどい方法に出るしかなかったのだ。これは中韓両国社会の精鋭たちが同情を寄せるに値する点だろう。
中国の漁師の数は世界最多だ。中国近海の漁業資源は枯渇が進んでいることから、漁の範囲もおのずと公海にまで広がっている。漁師たちは道具を買うのに元手がかかっているのだ。せめてその分だけでも稼がなければならない。
漁師たちに決まりを守らせるのは、たとえ中国近海でも完璧にはできない。ましてや黄海で中韓漁業協定を守らせることなど、政府がどんなに呼び掛けてもそう簡単にはいかない。漁師たちは元手を取り戻すこと、儲けを出すことだけしか考えておらず、自らの身の安全さえも二の次になっている。
韓国側が漁師たちへの罰金を増やしたことで、破産する者も出ている。韓国社会は中国の漁師の悲しみが分かるだろうか?彼らは必死なのだ。韓国警察への抵抗も決してふざけているわけではない。
中国は国としては韓国よりずっと強大だが、1人当たりの国内総生産(GDP)は韓国の5分の1。中国人は韓国人より貧しいのだ。教育レベルも韓国に遠く及ばない。そんな彼らに外交官のように礼儀正しい態度を取れというのは果たして現実的だろうか?
韓国世論は、台頭した中国が韓国に対して傲慢になっている、漁師の越境操業は韓国を侮辱しこらしめるために故意に容認したものなどと思い込み、1人の漁師の行為を国絡みの仕業だと決めつけている。
韓国メディアは中国の主流メディアでは考えられないような言葉を使い、中国批判を大々的に展開している。これが韓国人に中国に対する偏見を植え付けているのではないだろうか。
だが、中国社会は韓国を尊敬している。サッカーから芸術に至るまで、韓国製の人気は高い。中国のネット上の嫌韓ムードも、実は韓国の嫌中ムードを受けたものに過ぎない。韓国世論は中国外交部に「謝罪」を要求しているが、詳細も分からないのに何を謝れというのか?
韓国社会が事件当初の興奮状態から徐々に落ち着きを取り戻すことを心から願っている。中韓には戦略的な衝突は存在しない。個別の問題はその都度話し合って解決すれば良いだろう。韓国は自分たちが「馬鹿にする者は容赦しない」ことを中国に証明する必要はない。韓民族の誇りを、中国人も十分理解しているのだから。(翻訳・編集/NN)
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