2011年12月15日、新華ネットの報道によると、港珠澳大橋の建設にかかわる香港ポートの着工を祝う式典が14日、香港国際空港の東側で行われた。1年近く延期されていた港珠澳大橋の香港側の建設が正式に始まったことを示すもので、特別行政区の曽蔭権行政長官は「着工は遅れたが、港珠澳大橋の2016年の開通に合わせて、香港側のプロジェクトを予定通り完成させる自信はある」と表明した。

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香港ポートは、香港側に建設される港珠澳大橋関連の三つの主要プロジェクトの一つで、最も重要かつ投資額最多のプロジェクトでもある。投資総額は304億3400万香港ドル。香港ポートは香港国際空港北東部の水域に建設される。建設業者は海を埋め立て面積約150ヘクタールの人工島をつくり、この人工島に通関施設・検査ビル・政府部門のオフィスビルなどを建設する。

曽長官は着工式であいさつし、次のように述べた。「港珠澳大橋が完成すると、珠江デルタ西部は香港の3時間生活圏に組み込まれる。珠江デルタ西部は人的資源と土地資源に恵まれており、香港企業に多くのビジネスチャンスをもたらすだろう。長期的にみると、香港と本土を結ぶ交通網の整備につながり、香港の長期的経済発展を促すための新しい原動力を注入し、香港の観光・金融・貿易・商業・物流などに新たなチャンスをもたらすことになろう。

特別行政区政府が建設する香港側の残り二つの主要プロジェクトの建設も、適切な時期に始まる。港珠澳大橋の主橋と香港ポートの人工島の南西部を連絡する連絡道路がそのうちの一つで、投資総額は161億9000万香港ドルにのぼる。もう一つは香港国際空港と屯門を連絡する道路を人工島の北東部に建設するプロジェクト。このプロジェクトの前半の主な事業は海の埋め立てで、人工島の一部として同時に建設される。投資額は19億1000万香港ドル。

港珠澳大橋は全長49．968キロで、三つの部分からなる。第一の部分は海中に建設される主橋、6．7キロのトンネル、二つの人工島。第二の部分は、香港・珠海・マカオに建設するポート。第三の部分は、香港と珠海とマカオを連絡する道路。