Record China 2019年1月12日(土) 17時30分
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11日、韓国メディアは、ショートトラック女子韓国代表のシム・ソクヒ選手は、グルーミング性的暴行を受けてきた可能性が大きいと報じた。写真は平昌五輪の会場。
2019年1月11日、韓国・ノーカットニュースによると、ショートトラック女子韓国代表のシム・ソクヒ選手は、グルーミング性的暴行を受けてきた可能性が大きいという。
記事によると、「17歳から4年間にわたり常習的に性的暴行を受けた」としてチョ・ジェボム前代表コーチを相手に訴訟を起こしているシム選手は、6歳のころから両親と離れ、コーチに指導を受ける生活環境だった。グルーミング性的暴行は被害者と信頼関係を築くために味方であることを演じ、精神的に支配した後、加害に及ぶ性的暴行を指す。加害者と被害者の間で上下関係が成立する際に起こりやすく、被害者自身も知らずのうちに精神的に依存しているため、性的暴行だと気付くのは難しいという。
シム選手が受けてきた性的暴行について、韓国・京畿大学犯罪心理学科のイ・スジョン教授は「犯行前に一種の信頼関係を築くグルーミング(手なづけ)の期間があったはずだ。長年の師弟関係という点を悪用し、両親と離れて合宿生活をするシム選手の保護者を演じて精神的に支配した可能性が大きい」との見解を示し、「暴力=訓練カリキュラムという認識を与えて暴力に耐えるよう手なづけたのち、性的暴行に及んだのであろう。国家代表を夢見る10代の選手が、選手生活の生死を握っているコーチに対し問題を提起することは簡単ではなかったはずだ」と話したという。
韓国・タックティーン明日児童青少年性暴力相談所が、2014年から2017年の3年間で相談を受けた20歳未満の被害者の被害内容を分析した結果、グルーミング性的暴行の割合は43.9%にも達し、被害が長期間にわたり繰り返し起きる傾向があったという。
これを受け、韓国のネット上では「シム選手の表情がいつも曇っているように見えたけれど、理由があったんだね。すごく悲しい」「金メダルを取っても表情が暗かったシム選手。その間の苦痛を全て吐き出すまで、どれだけつらかったことか」「金メダルを取った後のインタビューで、死なずに生きている自分にも感謝、って言っていたのはこういうことだったんだ…。これまでよく1人で耐えてきた」「言い出すのは簡単ではなかっただろう。心の傷をしっかり治療して、最高の選手になってほしい」など、シム選手に寄り添うコメントが多く寄せられている。
その他、「言葉が出てこない。他の選手も性的暴行を受けているはず。全部調査するべき」「女性選手には女性のコーチをつけるようにしてほしい」「これ以上、こんなひどい事態が起きないように処罰を重くしてほしい」などと訴える声も上がっている。(翻訳・編集/仲野)
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