2018年2月19日、アシックスが発表した2017年の決算報告によると、中国市場での好調により年間売上が増加したと紅商網が伝えた。

昨年12月31日までの2017年度のアシックスの決算報告によると、年間売上が4001億円となり、前年比0．3％増となった。為替の影響を除く売上は2％減だった。第4四半期の売上は899億円で、前年比3．8％増となった。

売上総利益は、1832億円で前年比3．8％増、営業利益は195億円で23．2％減だった。このうち、第4四半期の営業損失は48億5000万円となった。前年同期の営業損失は40億円だった。

当期純利益は129億7000万円で、前年比で16．7％減となった。このうち第4四半期の純損失は28億円で、前年同期の31億円と比べて減少した。

純利益が減少した主な要因は、欧州地区での業務再編成に伴うコストが発生したためで、東アジアでは売上が好調だった。特に中国市場が好調で、有利な為替も売上の促進に役立った。

市場別にみると、日本での売上は1194億円で前年比0．4％減、営業利益は58億円で前年比6．3％減だった。海外での売上は2991億円で前年比0．5％増となったが、為替の影響を除くと2．6％減だった。

米州の売上は1061億円で前年比6％減、営業利益は23億円で前年比173．6％増となった。欧州や中東、アフリカ（EMEA）の売上は1062億円で前年比1．2％減、営業利益は82億円で前年比26．6％減となった。

オセアニアや東南アジア、南アジアの売上は276億円で前年比15．1％増、営業利益は40億円で前年比11．7％増だった。東アジアの売上は491億円で前年比13％増、営業利益は50億円で前年比2％増となった。

スポーツシューズの売上は安定しているものの、スポーツウェア全体の売上が低迷したため、日本での売上が伸びなかったという。北米では売上が不振だったものの、貸倒引当金繰入額が減少したため、営業利益の大幅な増加につながった。欧州市場では、新規店舗やネット販売が好調だったものの、卸売チャンネルが減収となったという。

オセアニア市場では全体的に販売が好調で、為替も売上増の大きな要因となった。中国市場の売上は34．5％増と大幅増となり、韓国地区での売上不振を補い、東アジア地区の増加の主な推進力となったという。（翻訳・編集/山中）