2018年2月21日、中国で氷点下の中、1時間かけて徒歩で通学し髪の毛が霜に覆われ真っ白になった写真が拡散し反響を呼んだ「霜少年」こと王福満（ワン・フーマン）くん。米華字メディアの多維新聞は、旧正月を迎えた王くんの新年の願いについて「家を出た母親が家に戻ること」と「凍えなくて済む新しい家に住むこと」だと伝えている。

雲南省昭通市魯甸県に暮らす王くんの写真は今年1月、ネットで拡散し子どもを取り巻く貧困をめぐる議論が活発化した。その姿に世間から同情の声が集まり、全国各地から魯甸県に30万元（約520万円）もの寄付金が寄せられたという。

記事によると、中国紙・南方都市報は、旧暦大みそかの15日夜、王くん一家の食卓に年越し料理として肉料理が並べられたと伝えている。同紙によると、王くんと父親の新年の願いは新しい家に住むことだという。

香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、王くんの新年の願いについて「1年半前に家を出た母親が戻ること」とし、「お母さん、僕はこれ以上、失望しながらお母さんの帰りを待ちたくない」「お母さんがそばに居てくれるなら、僕は叱られてもいい」と母の帰りを待ちわびる王くんの声を伝えている。（翻訳・編集/柳川）