2011年12月23日、ジャーナリストの鄭浩（ジョン・ハオ）氏は香港フェニックステレビの番組「時事開講」で、中朝問題について「中国の影響力が過大評価されているようだ」との見方を示した。鳳凰網が伝えた。

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「血で固められた友誼」で結ばれた中国と北朝鮮。長い間、中国はこの同盟関係に基づき、政治的にも軍事的にも北朝鮮に多大な支援を続けてきた。そのため、国際社会では「北朝鮮は中国が言うことなら絶対に聞く」とみられており、北朝鮮の核問題を話し合う6カ国協議にも中国が一言「出ろ」と言えば出るのではないかと思われてきた。ところが、鄭氏はこうした見方に対し、「完全にそうではない」と主張する。

その理由は、北朝鮮が核を持ちたいそもそもの原因が、朝鮮半島問題であること。米国は韓国に2万8000もの兵を駐留させ、頻繁に韓国と軍事演習を展開している。南から迫ってくる軍事的な脅威が、北朝鮮が核を放棄したがらない最大の理由だとしている。

中国も当時、旧ソ連と同盟関係にありながら絶対服従ではなかったように、北朝鮮も中国に何から何まで従うわけではない。しかも、中国は北朝鮮の内政や外交がどのように決められているのか完全には理解していないという。鄭氏は、たとえ理解していたとしても、これを中国が鶴の一声で動かすのは不可能だとしている。

中国は西側がどんなに圧力をかけて来ても、北朝鮮に高圧的な態度を取るつもりはない。それよりも、北朝鮮を6カ国協議に戻すための唯一の方法は米朝関係の改善だと鄭氏は指摘する。互いに譲歩できる部分は譲歩するという姿勢を見せない限り、こう着状態を打破することはできない。キーを握っているのは中国ではなく、米国だというのが鄭氏の見方である。（翻訳・編集/NN）