中国人観光客のマナー向上大作戦!―上海市

Record China    2007年2月15日(木) 0時44分

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上海市の旅行会社の店頭に掲げられた、「マナーを守って観光をしよう」のポスター。中国人のマナーを国際レベルにアップすることは、北京オリンピックを控えた中国政府にとっても重要な課題となっている。

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2007年2月13日、まもなく旧正月を迎える中国では、同時に海外旅行のピークが訪れる。そのピークを前に上海市の旅行業界では、中国人観光客のマナー向上訓練とコンサルティングのサービスを提供することを発表した。旅行業界では、このサービスを提供する理由について「中国人に対する良好な国際的イメージを作り上げたい」と説明している。

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この企画の背景には、中国人観光客が世界の各観光地においてあまり良い印象を持たれていないという危機感がある。2006年9月には、中国政府が「国民の海外旅行時のマナー改善計画書」を作成し、マナーを守れない中国人の海外旅行を制限するため「中国旅券法」の改訂準備を進めていることが報じられた。これは、かつて海外旅行をした際に中国人観光客のイメージを損なうような行為をしたことが明らかな者には、すぐに旅券を発行しないか、もしくは出国を制限する措置を取るというもの。

中国人観光客が海外で良い印象を持たれていないのは、「6大非文明的行為」のためだと指摘されている。その6大行為とは、「服装が汚く、マナーに外れた行動をとる」「環境衛生を守らない。痰を吐き、通りで小便をすることもある。またゴミの違法投棄や、外国の衛生条例に触れる行いをする」「礼儀を知らず、ガイドなどの注意を聞かず、現地の風俗習慣を尊重せず、禁煙の場所で喫煙をし、体の不自由な人に席を譲らない」「公共の秩序を守らない。飛行機で荷物棚を占有しようとする。キャビンアテンダントと口論する」「観光地の文化財や、公園のベンチやテーブルなどに落書きをする。公費での旅行者は観光をせず、公然と賭博場や歓楽街で遊ぶ」「環境と公共施設を愛護しない。駐車違反をし、公園の植物の葉や花を摘み取る」などである。2008年にはオリンピックという国際的なイベントが開催される中国。市民レベルでのマナー向上は必須のようだ。

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