中国2011年の降水量、60年来で最低=各地で影響が深刻―中国紙

Record China    2012年1月9日(月) 9時5分

拡大

6日、中国気象局は2011年中国気候公報に関する記者会見し、60年来最低の降水量を記録したことを明らかにした。写真は湖南省で渇水のため水位が下がった川の様子。

(1 / 7 枚)

2012年1月6日、中国科学報によれば、中国気象局は2011年中国気候公報に関する記者会見を行った。チャイナフォトプレスが伝えた。

その他の写真

席上、国家気候センターの宋連春(ソン・リエンチュン)主任は、2011年、中国の気候を5つの特徴に分析、1.総体的に温暖化乾燥傾向、年間を通しては正常だった、2.全国平均気温は高め、15年連続温暖化傾向、3.全国平均降水量はここ60年間で最低、4.雨季前線に顕著な北進傾向、5.段階的な地域性気象災害が頻発、の5点を挙げた。

また、2011年の中国の全国年間平均降水量はたった556.8ミリメートルでこれは1951年以来の最低値だった。2011年の全国平均気温は9.3℃で、これは平年より0.5℃高め。華南地域の気温がやや低めだった以外は全国的にやや高めだった。極端な高温も多発し、48の観測地点で史上最高温を記録した。気候災害や異常気象も多発し、これによる経済的な損失も3030億元(約3兆6950億円)と平年の2106億元(約2兆6340億円)より明らかに増加した。天候による死者は1049人と平年を下回った。

注目が集まっている多発するスモッグ現象について、中国気象局国家気候センター気候予測室の張培群(ジャン・ペイチュン)主任は「昨年の秋、中国中東部で長時間のスモッグが観測された。その主な原因は気候条件が汚染物質の拡散に不利だったことによるもので、中国特有の気象現象といえる。砂塵、粉じん、硫酸塩、硝酸塩などを含む汚染物質などの浮遊物がスモッグの多発する地域ではっきり確認されている」と説明した。(翻訳・編集/渡邊英子)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携