Record China 2012年1月11日(水) 22時31分
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9日、中国のコラムニストで教育専門家の信力建氏は「中国本土には一体どれくらいの数の公務員がいるのか」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は11年11月、中国全土で一斉に行われた公務員試験。
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2012年1月9日、中国のコラムニストで教育専門家の信力建(シン・リージエン)氏は「中国本土には一体どれくらいの数の公務員がいるのか」と題した記事を中国のブログサイト・博客日報に掲載した。以下はその概要。
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中国国務院が発表した人権白書から面白い数値を発見した。「2009年時点の少数民族幹部の数は全体の7.4%にあたる約290万人、公務員は全体の9.6%」とある。であれば、全国の幹部の総数は290万÷7.4%=3918万人ということになる。2005年11月現在の総人口は約13億なので、13億÷3918万=33.18人。つまり、国民33人で1人の幹部を養っている計算になる。
離職・退職幹部も大勢いる。彼らの割合は幹部全体の15%前後。3918万×15%+3918万=4506万人、13億/4506万=28.85人。彼らを含めると国民約29人で1人の計算になる。ここから60〜80歳、1〜20歳を差し引いた21〜59歳の労働人口だけを残すと、なんと国民16人で1人の公務員を養っていることになるではないか!
お年寄り、退職者、未成年を足した6億人を除き、残りの8億人で計算した場合は、約20人に1人。13億−6億5000万(60〜80歳、1〜20歳)/4506万=14人。平均すると、約14人で党の「公務員」1人を養っている。
ここで言う国家公務員とは行政・司法・軍事などの分野を指導する国家機関に勤める人たちのことを指す。さらに突き詰めて考えるともっと恐ろしい。国が社会公益のために設立した組織である「事業単位」、それから中石油や中石化、中国移動、中国聯通など独占的な立場にある国有企業の職員も国民が養っているのだ。
2006年末時点で公務員は1550万人、公務員ではないが公務員の仕事をしている人は1360万人、これに4000万人を超える「事業単位」職員を足すと7000万人。公務員の数は国内総生産(GDP)の成長速度に合わせて増え続け、2010年には8000万〜9000万人に達した。要するに中国では今、国民約10人で公務員1人を養っているのである。(翻訳・編集/NN)
●信力建(シン・リージエン)
中国の教育家。信孚教育集団理事長。広東省広州市生まれ。中山大学中国文学部卒。工場、銀行、政府機関などで働いた後、英国へ留学。軍人、農民、労働者など30以上の職に就いた経歴を持つ。2006年までに幼稚園や小中学校など20校を建設、学生数は1万人を超える。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
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