北京で初めて恐竜の足跡化石を発見、1億4000万年前の痕跡―中国

Record China    2012年1月10日(火) 18時2分

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10日、中国・北京市延慶県で先ごろ、1億4000万年〜1億5000万年前のジュラ紀晩期の恐竜の足跡化石が発見された。写真は11年10月、安徽省で開催された恐竜展。

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2012年1月10日、新華ネットの報道によると、中国・北京市延慶県で先ごろ、1億4000万年〜1億5000万年前のジュラ紀晩期の恐竜の足跡化石が発見された。専門家によると、北京地区で恐竜の活動の痕跡が見つかったのは初めてだという。延慶県政府が9日の記者会見で明らかにした。

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延慶県政府は次のように説明した。中国地質大学地質公園(地質遺跡)調査評価研究センターの研究者は昨年7月、延慶県内の地質遺跡について科学調査を行い、千家店鎮の延慶硅化木国家地質公園で、大量の恐竜の足跡化石を発見した。これらの化石はジュラ紀の地層の上に堆積した赤紫色の砂岩層で発見された。

足跡化石は3カ所で見つかった。1号地点の下層では30個の足跡が見つかり、はっきりと2列の足跡が確認できた。1号地点の上層では少なくとも数百個の足跡が見つかり、6〜7列の足跡が確認できた。2号地点では15個、5号地点では9個の足跡が見つかった。このほか、3カ所で恐竜の痕跡とみられる化石を発見し、専門家が調査を続けている。

国家古生物化石専門家委員会の一部委員と関係者らは昨年12月28日、化石の実地調査を行い、足跡がジュラ紀晩期の装盾類、獣脚類、鳥脚類の恐竜のものであり、竜脚類の足跡である可能性もあると述べた。

中国地質大学地質公園(地質遺跡)調査評価研究センターの張建平(ジャン・ジエンピン)教授は次のように述べた。これらの恐竜の足跡をみると、装盾類の足跡が多かった。そのため、ジュラ紀と白亜紀の境目のころ、北京市北部、河北省北部から遼寧省西部では、すでに装盾類恐竜が活動していたことがわかった。装盾類の恐竜の足跡化石が見つかったのは中国では初めてのことで、鳥脚類と竜脚類の足跡が同じ時期の地層から見つかったのも初めてだ。

延慶県政府の関係者によると、延慶県はすでに恐竜の足跡化石を保護する計画を策定しており、保護区の周囲に柵と警告の看板を設置し、常にパトロールを巡回させている。延慶県は地層遺跡資源の適切な保護と永続的な利用を実現するため「恐竜足跡化石保護区総合開発計画」の策定に着手した。(編集/内山)

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