韓国小学校の教科書に「日本軍慰安婦」の説明が復活=韓国ネット「載ってなかったの?」「真実を伝えることが政府の仕事」

Record China    2018年3月6日(火) 10時20分

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5日、韓国メディアによると、新学期を迎えた韓国の小学校の社会科の教科書に、朴槿恵前政権時代には消えていた「日本軍慰安婦」に関する説明文が復活したという。資料写真。

2018年3月5日、韓国・京郷新聞によると、新学期を迎えた韓国の小学校の社会科の教科書に、朴槿恵(パク・クネ)前政権時代には消えていた「日本軍慰安婦」に関する説明文が復活したという。

記事によると、韓国の「全国教職員労働組合小等歴史教師の会」は、「新学期から使われる小学6年生の1学期の社会教科書に、日本軍慰安婦関連の写真と説明が新たに掲載された」と明らかにした。

昨年まで使用されていた教科書には写真や慰安婦という表現は使われておらず、「連行された人たちの中には女性も多く、そのうち強制的に戦場に連行された若い女性たちは日本軍から多大な苦痛を受けた」と書かれていたという。しかし、新しい教科書には従軍慰安婦たちの写真とともに「植民地であった韓国の女性のみならず、日本が占領した他の地域の女性たちも強制的に日本軍『慰安婦』として連行され、ひどい苦痛を受けた」との説明が追加され、「慰安婦」という単語が復活したとのこと。

記事は「慰安婦という表現は15年末の日韓合意直後の16年に教科書から除外された」とし、当時の状況について「朴槿恵政権時代の韓国教育部が中・高校の歴史教科書を国定化する作業を進めていた時で、教育部は『小学校の発達水準を考慮して慰安婦という表現を抜いた』という苦しい釈明をしたが、反発はかなり強かった」と説明している。小学校の教師たちが「教科書通りに歴史を教えない」と集団で宣言し、複数の教育庁が歴史補助教材の執筆に乗り出す事態にまで発展していたという。

記事ではまた「この他にも16年の社会科の教科書で物議を醸していたさまざまな叙述が修正された」と指摘。「10月維新(1972年10月の大統領特別宣言に始まる韓国の新体制)」は「維新独裁」に、1948年の「大韓民国樹立」は「大韓民国政府樹立」にそれぞれ修正されたそうだ。ただし、現在小学6年に適用されている2009年改正教育課程上の用語が変わらなかったことから、「自由民主主義」という表現については小単元のタイトルとしてそのまま残っているという。

これを受け、韓国のネット上では「え、教科書に載ってなかったの?それで教科書と言える?」「自分の時には載ってたけど、前政権の時にはなかったって?」など、記載がなかったことに対し「信じがたい」とするコメントが目立つ。

また「『慰安婦』というのは日本が犯罪性を隠すための用語であり、『性奴隷』という用語を使うべきでは?」との疑問の声や、前大統領に対して「朴槿恵は自分の父親(朴正煕元大統領)のことを美化して親日派のまねばかり」「親日派が政権を握ると歴史が丸ごとどこかへ飛んでいってしまう」など厳しい声も上がった。

その一方で、現政権に対し「真実を伝えることが政府の仕事」「これからは着実に歴史を立て直すべき」と期待を寄せるユーザーも見られた。(翻訳・編集/松村)

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