韓国の世界文化遺産に登録取り消しの危機?=韓国ネットから批判の声

Record China    2018年3月6日(火) 16時20分

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5日、韓国メディアによると、韓国では最近、慶尚北道慶州市にある世界文化遺産の吐含山と仏国寺などの周辺に高層マンションを建築する計画が確定した。これにより「景観が破壊される危機」に直面しているという。写真は仏国寺。

2018年3月5日、韓国・ハンギョレによると、韓国では最近、慶尚北道(キョンサンプクト)慶州(キョンジュ)市にある世界文化遺産の吐含山(トハムサン)と仏国寺(プルグクサ)、いにしえの小国家群・加耶(カヤ)の代表的遺跡である釜山(プサン)市東莱(トンネ)区福泉洞(ポクチョンドン)の古墳群の周辺に高層マンションを建築する計画が確定した。これにより「景観が破壊される危機」に直面しているという。

記事によると、世界遺産への登録が推進されている福泉洞古墳群の場合、今年1月25日に開かれた釜山市文化財委員会で、遺跡を取り囲む住宅再開発事業地(約40万5000平方メートル)に5〜32階の高層マンション建設を可能にする現状変更審議案が可決されたという。

また、慶州市は15年に仏国寺宿泊村の前にある進ヒョン洞(チンヒョンドン)の駐車場敷地約5万平方メートルに14階建ての高層マンション10棟(730世帯)の建設を承認し、17年8月に完工したのに続き、同年7月にはこのマンションの前約1万3000平方メートルの敷地に14階規模の住商複合マンション5棟(337世帯)とオフィス1棟を建てる2次事業も承認し、文化財界からの反発を買っているという。

慶州市と文化財庁は「建築審議など適法な行政手続きを経ている上、国の史跡の外郭境界500メートル以内を歴史文化環境保全地域に指定した文化財保護法にも違反していない」との立場を示しているという。しかし、慶州高度保存会のイ・ジョンラク会長からは「境界500メートル外での工事だとしても、文化財に影響を与えることが確実と認められる場合、当局は500メートルを超過して範囲を定めることができる文化財保護法の規定に基づいて積極的に対応しなければならない」との指摘も出ているそうだ。

さらに、記事は「ユネスコが眺望景観保全を世界遺産登録維持の重要条件に挙げているため、学界からは『無計画な開発が続けば仏国寺の世界遺産としての地位が脅かされる』との見方も出ている」と伝えている。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「そこ以外にも建てるところはいっぱいあるだろう」「金にしか興味がない人たちのしそうなこと」「許可を出した公務員をクビにすべき」「本当に国のことを考え、子孫を思う心があれば絶対にできない行動だ」など多くの批判の声が寄せられた。

また「世界文化遺産の登録を返上するのがよかろう」「韓国は今ある文化財も守ろうとしないのに、なぜ海外に流出した文化財を取り戻すことには必死になるのか」など自虐的な意見も見られた。(翻訳・編集/三田)

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