高級ホテル乱立、客室稼働率の低い「幽霊ホテル」が急増―中国

Record China    2012年1月15日(日) 9時46分

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9日、中国では不動産ブームの副産物として中国各地で5つ星クラスの高級ホテルが大量に建設されてきたが、今、こうした高級ホテルの空室率が上昇し、「幽霊ホテル」と化している。写真は「中国のハワイ」と呼ばれる海南省三亜市に建設中の高級ホテル。

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2012年1月9日、シンガポール紙ザ・ストレーツ・タイムズによると、中国では不動産ブームの副産物として中国各地で5つ星クラスの高級ホテルが大量に建設されてきたが、今、こうした高級ホテルの空室率が上昇し、「幽霊ホテル」と化している。13日付で環球時報が伝えた。

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中国ホテル業界の平均客室稼働率は、アジアではインドに次いで低い。昨年1−9月、シンガポールや香港の客室稼働率は平均80%を超えていたが、中国本土の客室稼働率は61%にすぎなかった。

それにもかかわらず、中国本土では今なお100軒を超える高級ホテルが建設中だ。業界関係者は「中国本土には現在500軒以上の5つ星ホテルがあるが、なお1000軒以上が建設中あるいは建設の認可を待っている」と語る。

中国本土における国際的な高級ホテルの部屋数は、過去5年間62%の割合で増加してきた。拡大を続ける理由の一つに、ホテルサイドが管理のみを担当し、本体の建設は地元の不動産開発業者が請け負っているという事情がある。

高級ホテルは不動産開発プロジェクトの目玉ではあるものの、一部の開発業者は住宅やショッピングモール、オフィスビルの建設など総合プロジェクトの中で利益を回収し、ホテル建設によって利益を上げることを目的にしておらず、地方政府のメンツのためだけに建設されるケースもある。

中国の高級ホテル業界では、空室率が今後さらに経営者を悩ませることになるだろう。(翻訳・編集/HA)

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