温暖化の影響、チベット高原の永久凍土が退化―中国メディア

人民網日本語版    2018年3月9日(金) 15時0分

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中国科学院西北生態環境資源研究院などは「温暖化により、チベット高原の永久凍土に深刻な退化が生じつつあるか、すでに生じており、永久凍土の熱状態の一部が変化している」と発表した。写真はチベット。

中国科学院西北生態環境資源研究院リモートセンシング・地理情報研究室、チベット高原地球科学卓越革新センターの冉有華氏、李新氏、程国棟氏のチームはこのほど、「世界的な温暖化により、チベット高原の永久凍土に深刻な退化が生じつつあるか、すでに生じており、永久凍土の熱状態の一部が変化している」との情報を発表した。科技日報が伝えた。

研究によると、チベット高原の年平均気温はこの半世紀にわたり、毎年0.04度のペースで上昇している。高原西部の伸び率は東部を上回り、標高4000メートルでは10年毎に約0.33度上昇し、標高5000メートルでは約0.48度上昇している。この50年間でチベット高原の永久凍土エリアの87.98%で熱退化が発生している。「非常に寒い」永久凍土が分布する平均標高は88メートル、「寒い」は97メートル、「涼しい」は155メートル、「暖かい」は185メートル「非常に暖かい」は161メートル、「解ける可能性あり」は250メートル上昇している。1960−70年、90−2010年は、退化の重要な時期であることが判明した。

研究によると、チベット高原の永久凍土の面積は111万1300−127万9700平方キロメートルの間で、かつ「非常に暖かい」永久凍土が中心となっている。同チームの責任者は、「永久凍土の熱退化は、インフラ安全、生態系の柔軟性、水質、世界的・地域的な気候に重要な影響を及ぼす可能性がある」とみている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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