<続報>病に倒れた高齢の日本人男性、教え子らの温かい配慮の中、無事帰国へ―陝西省西安市

Record China    2012年1月18日(水) 15時56分

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14日、中国・陝西省西安市で10年間に渡り現地学生にボランティアで日本語を教えていた、日本人男性は、ついに家族に対面した。

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2012年1月14日、中国・陝西省西安市在住で、急病に倒れ現地でその動向が心配されていた日本人男性が、ついに日本から来た家族と対面した。華商報の報道。

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今月初め、77歳の日本人男性は急病で倒れ、病院の診察では肝臓がんの疑いがあったが、入院を拒み、教え子が世話をしていた。男性は10年間に渡り、ボランティアで現地学生に日本語を教えていた。地元紙・華商報が男性の事を報道し、多くの地元住民が彼の事を知り、心配していた。

病に臥し、男性は日本に帰国したいと教え子に話していた。教え子もすぐに男性の家族と連絡を取り、当初家族がすぐに西安に行くことは難しかったが、華商報が大使館へ事情を説明したことも関係し、家族はスムーズに渡中できた。

14日午前、西安交通大学第2付属病院の心臓内科、血液科、消化器科などの専門医が男性に診察を行った結果、血圧や容体が好転していることを確認。男性は、病院で家族の到着を待っていた。

同病院は、日本で引き継がれる治療をスムーズにするため、カルテを日本語に翻訳した。

予定時間より少し遅れて家族は病院へ到着し、男性と家族は涙を流し対面を喜んだ。その場にいた教え子たちもこらえきれず涙し、その場の誰もが、対面を祝福した。 

男性の容体を説明する医師に対し、家族は何度も感謝の気持ちを伝えた。男性の妻は、「担当医や教え子たちにお世話になりました。心配して下さった全ての方々にお礼を申し上げたい」と話した。

地元紙の取材に対して、男性の妻は「主人がこちらで大学生に日本語を教えている事は知っていました。主人は西安に行ってから人が変ったように明るくなり、帰国の度にこちらでの出来事を嬉しそうに私たちに話してくれました」と語った。

さらに、西安市民が彼の教育熱心ぶりに感謝していることを伝えると、妻は、「とても光栄に思います。私が定年後の楽しみとしてボランティアで学生に絵画を教えているように、主人もまた自分の定年後の楽しみとして、日本語を教えていたのだと思います」と話していた。

日本の医療チームは17日に西安入りし、18日に男性を連れて帰国するという。帰国後は自宅近くの病院で治療を続けるとの事。(翻訳・編集/内山)

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