若手カリスマ作家に代筆疑惑、「懸賞金2000万元かけるから証拠を見せろ」―中国

Record China    2012年1月20日(金) 10時5分

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15日、わずか10代にして記録的なベストセラー小説を執筆し、その後もさまざまな発言などで常に社会の注目を浴び続けている中国の若手カリスマ作家・韓寒に代筆疑惑が持ち上がった。

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2012年1月15日、わずか10代にして記録的なベストセラー小説を執筆し、その後もさまざまな発言などで常に社会の注目を浴び続けている中国の若手カリスマ作家・韓寒(ハン・ハン)に代筆疑惑が持ち上がった。中国各メディアが報じた。

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人気ブロガーの麦田(マイティエン)氏は15日、自身のブログで、「彼の奇跡的な創作活動の背後には父親とゴーストライターのチームが存在する」と指摘し、作品が別人による代筆であることを示唆。韓寒がある時期を境に執筆題材を突然変えたことや、学歴に見合わない高い知識を要する引用を多用すること、また、ブログの更新時間と活動スケジュールを列記して「この時間帯にブログを更新するのはあり得ない」などと指摘した。

これに対し韓氏は16日、自身のブログで「わたしの作品の一字一字はわたしの筆によるものである。こうした誹謗は、文筆業を営む者としてとうてい容認できない」と反駁。代筆の証拠が提示できた場合、その人物に2000万元(約2億4000万円)を差しだすと宣言した。同日、人気女優のファン・ビンビン(范冰冰)さんもこの騒動に参戦。「わたしからも懸賞金に2000万元を追加するわ」と韓氏の応援に回った。

韓氏の実父や出版プロデューサーらが次々と援護射撃を送る中、18日、麦田氏はついに韓氏とその父親など関係者に対し公開書簡として謝罪し、同氏による指摘内容は証拠不十分であることと、騒動に関するすべての責任を追うと表明した。韓氏はすぐに自身のブログで反応を見せ、この謝罪を受け入れるとした。

これについて、“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトでも、韓氏を支持し、麦氏を非難するコメントが以下のようにずらっと並んだ。

「韓寒はあなたよりかっこいいしあなたより人気があるし、あなたより幸せな家庭を築いているし、あんたなんて減らず口しかないじゃん」

「多くの読者が韓寒のスタイルを愛しているってわからないのかな?年寄りには、今ドキの若者の気持ちなんてわからないんでしょ?」

「彼ら学者先生が韓寒を評価しないというなら、もっと人を惹きつける文章のひとつでも書いてみろよ。韓寒にかまってる暇ないだろ」

「麦田先生、おかげで名が売れてよかったですね」

「今回の騒動のせいで、多くの人の目線が韓寒の作品そのものから逸れてしまった。彼が最近発表した文章の切り口や意味についてもっと注目しようよ」

■韓寒(ハン・ハン)

1982年生まれの29歳。中国社会の新たな牽引層である「80後(80年代生まれ)」世代を代表する作家。2000年、高校在学中に「上海ビート(原題:三重門)」でデビューし、200万部以上を売り上げるヒットとなった。その後、高校中退、カーレーサーへの転身、ブログでの論争事件などで常に社会の注目を浴び続ける。作家として以外に自主雑誌(停刊中)の編集長、自著を販売するオンライン書店の運営、音楽活動など多彩な活動を行っている。(翻訳・編集/愛玉)

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