Record China 2018年3月14日(水) 6時20分
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12日、韓国メディアによると、米国の大手半導体メーカーの中でM&A(合併・買収)の動きが活発化していることを受け、韓国のサムスン電子が神経をとがらせているという。資料写真。
2018年3月12日、韓国・ニュース1によると、米国の大手半導体メーカーの中でM&A(合併・買収)の動きが活発化している。ブロードコムによるクアルコムの買収、さらにインテルによるブロードコムの買収が現実化しつつあることを受け、韓国のサムスン電子が神経をとがらせているという。
記事によると、半導体業界は同日、「インテルが、クアルコムの買収を進めているブロードコムの買収案を検討中」と明らかにした。米ストリートジャーナル(WSJ)紙の情報では、インテルはブロードコムによるクアルコム引き受けが脅威になると判断し、昨年末からブロードコムの買収を検討してきたのだという。
記事は「世界最大のモバイルチップ会社であるクアルコムを無線通信チップ分野の強者であるブロードコムが買収、合併した場合、第5世代移動通信システム(5G)など無線通信チップとモバイルチップ分野で圧倒的な強者になる」と指摘している。その上で「これは5G事業に力を入れているインテルが最も嫌うシナリオ」とし、「そのためインテルがブロードコムの買収という牽制球を投げたものとみられる」と分析した。
また、記事は「事態を注視しているサムスン電子の内心も複雑だ」とし、「サムスン電子は昨年、メモリー半導体の好景気に支えられ売上高世界1位のインテルの牙城を破ったが、半導体業界の再編が成立すれば、世界3位に下落する可能性が高い」と説明している。別途の事業部として独立させ、勝負をかけたファウンダリー(半導体受託生産)事業も同じ状況だそうで、クアルコムの行方によって、サムスン電子の同分野の実績も大きく影響を受けることになる。
さらに、ここにインテルまで加勢し、状況はさらに複雑に。PC用の中央処理装置(CPU)事業からデータセンター、自律走行、5G通信、モノのインターネット(IoT)、ニューメモリー半導体まで事業展開しているインテルの行方は、半導体業界最大の話題となっているという。
これについて、半導体業界の関係者は「インテルの『けん制球』によりビッグディール(大きな取引)の構図がさらに複雑になった」とし、「半導体業界に大きな地殻変動が起きると予想されているため、第2の『ハーマン』(サムスン電子が買収した米グループ企業)引き受けのような、サムスン電子による大型M&Aを期待する見解もある」と説明したそうだ。
この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「早くインテルはブロードコムを買収して、サムスンを滅ぼしてくれ」「サムスンが1位になったからって、何の意味がある?」「どうでもいい話だ」「サムスンがどうなろうと知ったことか」など、意外にも自国企業への批判の声が多く寄せられている。
一方で「サムスンがブロードコムを買収してしまえばよい」とサムスン応援派の意見も見られた。(翻訳・編集/三田)
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