アジア海域で潜水艦による各国の密かな戦いが展開中―米メディア

Record China    2012年1月27日(金) 7時15分

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19日、AP通信は、アジア海域で各国潜水艦が密かな戦いを展開していると報じた。その中心にいるのは米中だ。写真は中国人民解放軍海軍東海艦隊潜水艦分隊。

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2012年1月19日、AP通信は、アジア海域で各国潜水艦が密かな戦いを展開していると報じた。その中心にいるのは米中だ。23日付で環球時報が伝えた。

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米国の原子力潜水艦・オクラホマシティは、各国が喉から手が出るほど手に入れたがっている、米国海軍の誇る世界最強の武器の一つである。オクラホマシティの艦長は「これまでは確かに敵なしだった」と語る。

しかし、中国が経済大国となり自信を深め、天然資源などを狙って南シナ海海域で繰り広げる各国との軋轢が日々激しくなる中、多くの国が自国の潜水艦を所有又は所有を計画するなど、状況は大きく変わってきている。

オーストラリアでは原子力潜水艦の保有について活発な議論が展開されており、日本は8隻の潜水艦を増加させた。また、韓国はインドネシアに潜水艦を売却しようとしている。さらに、その他の国家も潜水艦をすでに所有しているか、あるいは所有を検討しているという。

各国が潜水艦の所有を競い合う原因は、他国の潜水艦所有による影響への対抗以外に、資源獲得や保護の意味も持つ。南シナ海は大陸間を航行する貨物船の約半数が通行する海域であるだけでなく、同海域には未開発の多くの資源が眠っているからである。

ロシアの衰退以降、米国は公海での潜水艦活動を実質的に支配してきた。近い将来においても公海における米国海軍の優位性に変化はないだろう。しかし、近海においては、中国が今まさにこれに挑戦しようとしている。米国海軍大学中国海洋研究所のライル・ゴールドスタイン所長は「中国は潜水艦を非常に重視しており、その能力は中国軍の中で最も先鋭な武器の1つに属する」と語る。

ただし、米中海軍の実力の差は依然として大きい。中国と言えども、複雑化するゲームの中のプレーヤーの1人にすぎない。マサチューセッツ工科大学安全保障研究計画の責任者オーウェン・コート氏は「各国が潜水艦を所有したがる動機はそれぞれ異なっている。ベトナムなど南シナ海海域国は潜水艦を利用して中国に対抗しようし、中国は米国による南シナ海問題干渉阻止に利用しようと考えている」とし、「各国の海軍力の増強が衝突の可能性を大きくしている」と分析する。また、オーストラリア国立大学の戦略専門家ヒュー・ホワイト氏は「こうした行為がアジア地区の軍事勢力図を変化させることにつながり、すでにその作用が生まれつつある」と警告する。

アジア各国の潜水艦の保持は、米中の海軍力展開の抑止につながると同時に、各国に新たな問題を引き起こしている。(翻訳・編集/HA)

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