イタリア豪華客船で中国人乗客400人が猛抗議、船内は一時騒然―香港紙

Record China    2012年1月27日(金) 11時49分

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26日、イタリアの豪華客船「コスタ・クラシカ」号に乗船していた中国本土出身の乗客が、「地元当局の政策が変わった」として海南島で下船できなくなり、怒りを爆発させて船内は一時騒然となった。写真は10年10月、江蘇省連雲港の港に寄港したコスタ・クラシカ号。

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2012年1月26日、香港からベトナム、中国・海南島を周遊するイタリアの豪華客船「コスタ・クラシカ」号(5万2926トン)に乗船していた中国本土出身の乗客が、「地元当局の政策が変わった」として海南島で下船できなくなり、怒りを爆発させて船内は一時騒然となった。香港紙・東方日報の報道として台湾・中時電子報が伝えた。

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世界各国の乗客約1600人を乗せたコスタ・クラシカ号は、20日に香港を出発。ベトナムのハロン湾、ダナン湾、海南島・三亜をめぐる5泊6日の豪華クルーズとなるはずだった。ところが、出発直後から「食べ物が粗末すぎる」「長時間並ばないと施設が利用できない」などのクレームが続出していた。

事件が起きたのは5日目。三亜に到着し、乗客全員が下船する時だった。船側は突然、中国本土出身の乗客向けに「地元税関の政策が変わった」とし、「香港・マカオ通行証がない中国人客は下船して観光することができない」と説明。おわびとして1人75ドル(約5800円)分の船上で使える無料チケットを配ると伝えた。

船には約400人の中国人客が乗っていたが、全員が猛反発。出口付近や船長室前に集結し、「船長と直接話をさせろ」「賠償額が少なすぎる」などと激しく抗議した。これにより、他の乗客が下船できなくなるなど、一時、船内は騒然となった。

深センから参加した陳(チェン)さんは「1万元(約12万円)もするクルーズなのに、結局はひどい侮辱を受けただけ。だまされた気分だ」と怒りをあらわに。また、別の中国人客もネット上に「なんてごう慢なイタリア人船長なんだ。船長室に閉じこもったまま顔も出さない。われわれは妥当な賠償金と尊厳を返してほしいだけだ」と書き込んだ。

陳さんによると、中国人客約400人は臨時の「被害者の会」を結成。賠償金として1人最低300ドル(約2万3000円)を要求していくとともに、「せめてもの誠意として、きちんと謝ってもらいたい」と徹底抗戦の構えを見せている。(翻訳・編集/NN)

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