オーストリアの世界遺産をパクったコピー農村=不動産ブーム去り買い手ゼロ―広東省恵州市

Record China    2012年2月3日(金) 8時49分

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1月29日、英紙デイリー・ポストは、広東省恵州市の「コピー世界遺産農村」の探訪記を掲載した。本物そっくりの建築が立ち並ぶが、自然まではまねできなかったようだ。写真はハルシュタット村。

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2012年1月29日、英紙デイリー・ポストは、広東省恵州市の「コピー世界遺産農村」の探訪記を掲載した。2月1日、環球時報が伝えた。

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オーストリアの小さな村ハルシュタット。古代ハルシュタット文化を遺した土地として、1997年には世界文化遺産に登録された。今ではオーストリア有数の観光地となり、人口800人の小さな村に毎年80万人もの観光客が訪れている。

これに目を付けたのが中国の不動産開発企業。昨年、コピーのハルシュタット村を作る計画が明らかになり話題となった。デイリー・ポスト記者は客を装って現地を訪れると、なるほどそこには本家のハルシュタット村そっくりの教会や民家が建ち並んでいる。ただし風景まではまねられなかったようだ。村にある湖は本物の50分の1の小ささ。しかも水は汚らしくよどんでいる。また工業地帯が近く、コピー農村はスモッグに覆われていた。

このコピー農村の住宅はすでに販売が始まっている。1戸あたりの値段は20万〜50万ポンド(約2410万〜6030万円)という高さだ。問題は誰も買い手がいないことだという。昨年夏から中国の不動産市場は下落トレンドに転じた。かつては投資商品として飛ぶように売れた高級住宅も、今ではすっかり人気薄となってしまった。(翻訳・編集/KT)

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