駄作選ぶ「金掃箒賞」授与の王宝強、授賞式出席に観客から勇気称える拍手

人民網日本語版    2018年3月29日(木) 12時30分

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ワン・バオチャンが「駄作を大掃除する」という意味が込められた「金掃箒賞」を授与され、その授賞式で、「映画を見てくれた観客に謝りたい」、「この賞を貰うのは今回を最初で最後にしたい」と語り、会場の観客からはこの勇気に敬意を表し、拍手が送られた。

俳優で監督の王宝強(ワン・バオチャン)がこのほど「駄作を大掃除する」という意味が込められた「金掃箒賞」(Golden broom Award)を授与され、その授賞式で、「映画を見てくれた観客に謝りたい」、「この賞を貰うのは今回を最初で最後にしたい」と語り、会場の観客からはこの勇気に敬意を表し、拍手が送られた。北京日報が伝えた。

第9回中国語映画金掃箒賞授賞式が26日、北京で行われた。同賞は「中国版ゴールデンラズベリー賞」とも言われ、優秀な映画ではなく、観客を最も失望させた映画を選出する。「大閙天竺 (Buddies in India)」で、「観客を最も失望させた監督賞」を授与された王宝強はなんと本人自らが会場に姿を現し、同賞授賞式が始まって以来、授賞式に登場した初めての有名映画人となった。そんな彼の勇気と誠実さは、同業者やネットユーザーたちから支持を受けている。

同賞が授与されるのは今年度最も「影響力」があった駄作。そのため金掃箒賞授賞式は今年で9回目となるが、これまで「受賞者」本人が会場に姿を現すことはほとんどなかった。

登壇し、受賞スピーチをした王宝強は、「金掃箒賞はとても名誉とは言い難い賞であることは知っているが、自分をさらなる成長へと叱咤してくれる賞。私がなぜ皆さんの批判を受け止めに自らこの場にやってきたかと言えば、それは私が映画を愛し、大事に思っているだけでなく、観客の皆さんや列席されている先輩たちを大事に思っているからです。だからこそ必ず自らの手でこの賞を受け取らなければならないと思った」とした。

また「大閙天竺」の失敗について、王宝強は、「初めての監督作品ということもあり、明らかに経験が足りず、至らぬ点が多々あった」と自身について率直に語ると同時に、「この賞を貰うのは今回を最初で最後にしたい」とした。スピーチの最後に王宝強は観客に謝罪し、「観客の皆さんにお詫びできる機会をくれたこの賞に感謝したい。観客に対して申し訳ないという気持ちが常に心を占めていた」とした。

そして同授賞式の司会者が善意から王宝強に次回作について質問し、宣伝しようとしたところ、「今回は真摯にこの賞を受け取ろうと来ただけで、次回作を宣伝してもらう必要はない」としてそれを断った。(編集YK)

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